〈国際交流〉2018年10月14日ロンドン視察〜グラフィックデザイナー編 / 専門学校桑沢デザイン研究所

2018.10.15〈国際交流〉2018年10月14日　ロンドン視察〜グラフィックデザイナー編

桑沢の教員２名で、ロンドンのデザイナーさん＆事務所を視察に行ってきました。

2018年、活躍しているオシャレデザイナーさんの事務所は、どう考えても Clerkenwell 地区よりも東に移動していて、というか、これは Bethnal Green か Hagerstown ですよね？？ということで、Goodge Street で元上司に二度見されるくらいの安ホテルチェーンに泊まっていた私たちにはなかなかの距離…。

しかも訪問日は、ロンドン名物の地下鉄スト！に大当たり。

タクシーで頑張って行きましたが、道路ももちろん大渋滞で、遅刻しないかヒヤヒヤしましたー。

グラフィックデザイナー編：訪問したのは

A2/SW/HK + A2-TYPE　ヘンリク・クーベルさん
Graphic Thought Facility　アンディ・スティーブンスさん
North　ステファン・ギルモアさん

ありがとうございました。

A2/SW/HK + A2-TYPE ヘンリク・クーベル / Henrik Kubel さん
今、イギリスで文字を作らせたらこの人でしょう！というタイポグラファーのヘンリクさん。イギリスの有名な新聞 Independent紙も、Evening Standard紙も全て（見出しも、本文のセリフもサンセリフもイタリックも、異なるウェイトも全部ですよ！）ヘンリクさんの文字を使っています。骨格がなくウェイトが変化しても幅が変わらないフォントなど、実験的な文字も多く、とんでもない量の美しいフォントを一人で作り続ける文字職人です。リスペクト！！

事務所を移動したばかりで改装中、ということで、内部の写真は見せられないのですが、完成したらまた来てねー！と優しいヘンリクさんでした。

ちなみに、１週間前にAGIのメキシコ大会で会ったばかりだったのですが、その後、アメリカで風邪ひいて死にそうになったという病み上がりの中、歓迎してくださいました。

Graphic Thought Facility アンディ・スティーブンス / Andrew Stevens さん
30代後半以上のデザイナーには、未だに Me Box や Design Museum の旧ロゴを見た時の衝撃が忘れられないGTF。遊び心溢れる素晴らしいオリジナルな作品を作り続けている、ロンドンを代表するデザイン事務所です。

こちらも、東ロンドンの新しい事務所に移ってそんなに経っていない、ということでした。なぜ誰もいないのか？それは後述しますが、ランチだからです！

vitra とのお仕事が多いので、家具とグラフィックを交換してまーす！ということで vitra の家具が並ぶ素敵なオフィス。でもこの黄色い棚は自分たちで黄色に塗ったそう。竹尾の紙見本を含め、さすがに世界中の紙見本が棚に並んでいました。

海外のスタッフさんが多いので、月に２～３回は故郷の料理をランチに作ってもらうんだよー、ということで、この日はドイツ人スタッフによる「ジャーマン・ランチ・デー」！プレッツェッルやヴァイスヴルストなど、引くくらい本格的なドイツ料理が並んでました。

日本人スタッフだったら寿司くらい握らないと…、といらぬ心配をしてしまうほど美しいランチ。食べてってよー、と親切なGTFの皆さんでした。お土産の浅葉所長の本を渡しつつ、スタッフのみなさんと記念撮影。

創業者なのにさっさとランチを切り上げ、本の紙を切っているポール・ニール / Paul Neale さん。
ディレクターで一番偉い人は一番働き者ですね…。後日訪問したプロダクトデザインの Industrial Facility さんの最新の本のデザインも GTF さんのもので、ポールさん担当。Dior の本も超絶美しいですー。

North ステファン・ギルモア / Stephanie Gilmore さん
Tate modern、Southbank Centre、Barbican Centre、日本で言うところのJAF英国版: RAC、スーパー COOP、おしゃれレストラン：HAKKASAN、Busaba Eathai （※なお Busaba Eathai の現行ロゴは変更されています）など、今ロンドンで生活してて North さんが作ったり、最近リニューアルしたロゴを避けては生活できない！ほど大活躍のデザイン事務所 North さんです。事務所もオシャレ。