イメージ概念について
林 進
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≪注≫
(1) 今田恵『現代の心理学』 231頁
(2) J.P.Sartre,L’imaginaire 邦訳『想像力の問題』
(3) D.0.Hebb,A Textbook of Psycbology 邦訳『行動学入門』 45頁
(4) 波多野完治氏は主観的映像・客観的映像として、イメージとイメージ記号を分類しているが、つづいて述べる理由によって賛成できない。波多野完治「映像と教育」『新聞学評論』10所収。なお、G・ケペシュが区別している内的視覚(inner vision)と外的視覚(outer vision)もイメージ記号の区別に対応している。G.Kepes ed.,The visual arts today P.3 モリスの類似記号(iconic sign)は、それが表示するものにある点で類似している記号であって、イメージ記号とは同一ではないが、イメージ記号は類似記号の一部と考えるこができる。Ch.Morris;Signs,Language and Behavior邦訳『記号と言語と行動』 221頁
(5) G.Kepes,The new landscape in art and scienceおよびG.Kepes ed.,op.cit.
(6) 「視覚言語と視覚伝達」『言語生活』39年12月および「イメージ」清水幾太郎編『現代思想事典』所収。
(7) 中井正一「映画の空間」『美学的空間』所収。なお中井は、映画における制作主体の集団的性格を論じ、美術の個人佐と対比している。これはイメージ概念にとって重要な問題点ではあるが、別の機会に論じたい。「物理的集団的性格」『同上』所収。
(8) K.E.Boulding,The inage 邦訳『ザ・イメージ』
(9) ウイーナーの「ゲシュタルトと普遍的概念」の研究がすでに1948年にあるが、その後重要な応用的発展がまだ見られない。N.Wiener,Cybernetics所収。
(10) Max Bense,Aesthetische Information;Aesthetica
(11) 理論的には、川野洋「マス・アートの美学と情報理論」『理憶』39年6月。方法的には、塚田敢・湊幸衛「インフォメーションとしての光のデザイン」『広告』39年12月など。


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