色調把握について
海本 健
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 先の色調との関連を求めた分類例は次のようである。

(1) HS調 vivid,strong,brilliant,
(2) IS調 vivid,strong,
(3) LS調 vivid,strong,deep,very deep
(4) HM調 verylight,light,
(5) IM調 moderate,light
(6) LM調 dark,very dark,
(7) HW調 very pale,pale,lightgrayish,
(8) IW調 grayish,
(9) LW調 dark grayish,blackis,

このうちPUREな色調としてのvivid,strongはそれぞれの純色の明度との関連でHS・IS・LS・の各領域にあり、さらにこれらの色調を具体化するためには、系統色名との関連を求めればよい。

 豊かな色彩感覚を得るためには、このような、広い範囲の色彩についてのブロック別の把握が1つのポイントと考えられるし、幅の広い、各種の配色の狙いに対する発想の手がかりを与えるものである。

 次に、そのいくつかの例をあげてみると、

I 明度関係を高明度の類似的関係に求めた場合に、彩度の対比性による変化との調和を求めて、HS調とHW調の配色、
II 彩度関係を中彩度の類似的関係に求めた場合に、明度の対比性による変化との調和を求めてHM調とLM調の配色。
III 明度と彩度の対比性による変化を主体とする対比的な調和を求めて、

 HS調とIM調とLW調による配色等。 その他、各種の色調の相対的関連把握による発想を展開することができよう。

 ここでは色調把握を中心とした展開を試みたわけであるが、さらに、色相関係との関連についての具体的な方法を発展させたいと考えている。


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