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桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012

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はここまで広い範囲の話題はまず出てきません。今日のニュースの内容を予測するのは不可能ですが、会議やプレゼンテーションの前には使われそうな単語を予測して予習もできます。ですから、社会人にとっては「ネイティブレベルの日常会話」よりも国際英語(International English)のような「ビジネス・コミュニケーションのツールとしての英語」の習得を最初の目標にした方が、英語の学習を始めやすいのではないでしょうか。国際英語(InternationalEnglish)とは、Wikipediaによれば「多数の方言の中で、国際コミュニケーションの手段としての英語」ということです。つまり、イギリス英語やアメリカ英語といった特定の国の文化に影響されない英語、純粋にコミュニケーションのツールとしての英語のことです。ビジネス英語というと、専門的な単語力やプレゼンテーション力、ビジネスメールを書く力など、特別なスキルが必要となってくるので、日常会話より難しいと思われるかもしれません。しかし、ビジネスメールには型がありますし、自分が良く意味を知っている内容の専門用語の方が使用頻度も高いので、覚えやすいものです。つまり、行く予定も無い「ボストンへの長距離バスの切符の注文」のための英文を丸暗記する前に、印刷の見積もりや発注を頼んだり、プレゼンテーションやビジネスメールを書いたりするところから英語の勉強を始めた方が、デザイナーには効率的なのではないでしょうか。ビジネスの国際英語の現状日常生活や仕事で英語が出来なくても特に困ることはない、というのが日本に住んでいる私たちの実感です、と最初に書きました。数字で見ますと、東京都の場合、人口の推計(2013年1月1日現在)1322万2760人中、東京都の登録外国人数(2012年11月5日公表、2011年データ)は40万5692人です。東京では100人に3人が外国人、ということになります。100人に3人と聞くと「けっこう多いなあ」と思いますが、この登録外国人数40万5692人中、中国人が16万4424人、韓国人・朝鮮人が10万4915人ですので、その他の国籍の外国人(一般的に日本人が外見から「英語を話すんじゃないかな」と想像する外国人)は13万6353人となります。つまり東京では「英語を話すんじゃないかな」と思われていそうな外国人が約100人に1人の割合で住んでいるということになります。更に、一般的に母国語が「ネイティブの英語」だと考えられている国々、アメリカ・イギリス・アイルランド・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカの国籍の登録外国人に絞りますと、総数は3万776人ですので、東京では約500人に1人という割合になります。英語が母国語の人が500人に1人しかいないんだったら英語は勉強しなくても良いな、と思われるかもしれません。確かに、「ネイティブの日常会話」は日常会話を交わす「ネイティブ」が東京には500人に1人しかいないのですから、身近に英語のネイティブ・スピーカーがいない人や、海外(英語圏)に住む予定の無い人は勉強す25