'; ?> 桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012 page 4/76

桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012

桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012 page 4/76

電子ブックを開く

このページは 桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012

インテリアテキスタイルの可能性テキスタイルデザイン授業の新たな展開? 2藤原俊樹|スペースデザイン担当微細性………………小さいもの/細いもの/薄いもの/軽いもの可変性………………変化するもの/動くもの/消えるもの不明瞭性………………ぼかしたもの/霞んだもの/透けたもの/揺らいだもの非固定性………………やわらかいもの/湿ったもの/不定型なもの/編まれたもの内田繁著「普通のデザイン」第3章<弱さのデザイン>参照桑沢のファッション領域という枠を超えて、ファッションとリビングという2方向からテキスタイルを構成してゆくことを主旨に昼間部FD 3年のテキスタイルデザインを昨年からお手伝いすることとなった。これは2年目の「リビングテキスタイル」の報告である。今年の課題テーマとして「変容=トランスホーム」を設定した。大きな時代の転換期となっている現在、様々なモノがかたちを変えている。内田繁著「普通のデザイン」(工作舎)でも述べられているように、20世紀の「強さ」の対極として、21世紀は、地球環境の破壊的状況、経済破綻、社会秩序の崩壊、人間精神の危機など今日の社会状況を前にしたとき「弱さという感覚世界のデザイン」が現代デザインに生きる重要な概念となっている。ぼかしたもの、霞んだもの、透けたもの、揺らいだもの、編まれたもの・・・などの概念は、日本の美の根本思想に見出すことができるとともに、テキスタイルの手法に共通するものである。今年の学生作品は、インテリアの機能性やフォルムの追求はまだまだ未熟であるが、微細性、可変性、不明瞭性、非固定性によって「弱さのデザイン」が表現されているのではないだろうか。2