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桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012

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2011年7月28日(木)英語にジャンキーという言葉がある。麻薬中毒者のことだ。働きすぎをワーコリックとか酒に溺れた者をアルコリックという。どうやら中毒にかかったらしい。筆が紙をこする感覚がきもちいい。1日やらないとストレスがたまる。やると気持ちがいいのだ!石川九楊先生は「筆触の美学」と言っているが「筆触の快楽」ではないのか。書は瞬時にして始まるニジミやカスレがたまらない。マウスやペンタブで描く絵の数百倍は面白い。たまたま見つけた書のサイト、多木洋一「書を楽汪士鋐(1658 ? 1723)の雁塔臨書。しむ法」は興味深く分かりやすい。その中に書の世界の広がりについての文がある。表が付してあったので転載する。書は言葉を書く行為だからその分広がり方も美術とは自ずから違う。私には骨董の興味はないが書の道具が骨董の世界と繋がっているというのも面白い。ちなみに洗硯会(せんけんかい)という硯を見せ合う世界というのがあるそうだ。水をはった硯を観賞し合い、楽しむのだという。世の中にはいろいろな人がいるものだ。自分がもうすこし漢文が読めたらよかったなと思う。意味やニュアンスがもっと分かりやすいと思う。と八大山人(生没年不詳・明の宗室)の雁塔臨書。はいえ中国語のわかる台湾の留学生が桑沢にもいるが雁塔を読んでも全部は分からないらしい。文字自体が違ったり言い回しが違ったりしているのだろう。最も千年以上も前の文だから当然と言えば当然か。サイト多木洋一「書を楽しむ法」より転載。筆者は「書の世界は六つの要素から構成されている」といっている。53