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桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012

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章法??レタリングでは文字の配置や変化・構成。気配りからの造語で字配りともいう。字間や行間などをはじめ余白の感覚が求められる。2011年12月5日(月)一体いつまで臨書をやるのだろうか、高根先生に恐る恐るたずねてみた「いつ、どのようなレベルで臨書は卒業できるのでしょうか?」高根先生いわく「いや一生臨書ですよ。臨書は一生続けます。」えー、一生臨書するのか?。ゲ!ひょっとして、この雁塔をするのだろうか?「そうです雁塔です。でも時々は雁塔以外の臨書もいいのではないですか。雁塔臨書のためになりますよ。」そうか雁塔が自分のホームベースなら他の法帖へ出張(浮気)ということか。「隷書をやってみたらどうですか。隷書をやると雁塔がよくわかってきます。雁塔には隷意が多く入っています。」とのこと。曹全碑(そうぜんぴ)をすすめられた。曹全碑はとてもきれいな隷書である。洗練された曹全碑(後漢185)。礼器碑にならぶ隷書の二大傑作。楷書に比べ横方向に伸びる。女性的な波磔が色っぽい。都会風の隷書だ。隷書は楷書が出来る前の書体だ。今では活字体にもなっている。身近な所ではお札の文字がそうだ。隷書は楷書に比べると横長で平体である。横画が右上がりにならず、うねりがある。線の太い細いが少ないが「波磔(はたく)」というヨコはらいが特徴的である波磔は1文字に一カ所と言う原則があるそうだ。起筆部は丸い。逆方向から入りスイッチバックして起筆する。高根先生は「来た道戻る」いっていた。隷書の時代は筆先を見せるのはイヤだったのか。筆先が見えるのは波磔の終了部分だけである。この起筆部の逆筆はよく見ると雁塔聖教序に多々ある。これが隷意というものなのだろうか。隷書に挑戦!隷書の特徴である波磔は1文字に一カ所という原則があることを知った。楷書の「しんにゅう」もその痕跡か。波磔も難しいが、逆筆が思うように書けない。56