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桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012

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桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012

以前の研修レポート(2007)で、私はサステナブルデザインとは「持続可能な社会を新たな価値観で作るためのデザイン」と言い換えた。そして、全ての事象は宇宙の法則『ビッグバンとビッグクランチ』(量子重力理論に基づく)に従って「膨張と収午後からは2日間にわたるトラベリングワークショップとその後のグループワークの発表縮」を繰り返し、発展と衰退も時代の流れとともに紙一重、いつどこを切り取ってみても「膨張と収縮」の事実しかないと書いた。近年の宇宙観測によるとビッグクランチ(収縮)は起こらず、永遠に膨張(むしろ加速)し続けるという考え方が有力なのだそうだが、いずれにしてもこの常に変化し続ける法則の中で、私たち人間だけがある既成の価値観に基づいた「完成形」を定義することはそもそも困難であるということに変わりはない。いつかどこかを切り取ってそれを完成形のビジョンに据えても、そシンポジウム開催のRangsit大学では12月13日、新しいデザインギャラリーPATANA GALLERYがオープン。の大半が(アチャンがいう)人間の未熟さからくる妄想に過ぎないのなら、むしろ私たちは半完成(WORK IN PROGRESS)を「常態としての完成形」として受け入れる勇気が必要かもしれない。そして、これこそ私たちがサステナブルデザインと呼ぶ「イノベーション」の糸口なのではないか。今回の第7回サステナブルデザイン国際会議におけるトラベリシンポジウムに合わせてオープニングセレモニーが盛大に開催。こけら落としの展覧会としてサステナブルデザインがテーマに。ングワークショップとカンファレンスを通して見えてきた、「アジアンサステナビリティの可能性とこれからのビジョン」について私たちはさらに深く話していきたいと感じている。“2006年より開催しているサステナブルデザイン国際会議で、その初回に目標として掲げたのは20年後の未来である。そして本会議では、目標の達成に向かって加速度的に仕事を速める必要から、毎年その目標の年を繰り下げてきている。この結果、加速する現在と達成の目標とが2016年で合致する予定だ。2016年は、地球温暖化のチッピングポイントとも言われている。ギャラリーの回廊をランウェイとしたゼロ・ウェイスト・ファッションショーも華やかに開催。使用されている生地は昨年のタイ大洪水で流れてしまったバンコク市内の反物を拾い集めて再使用したもの。2016年までに達成すべきサステナブルな社会における私達の暮らしは、一体どのようになっているのだろうか。その目標に接近する活動を報告し、確認62