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桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012

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桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012

・点と線による動きと空間表現・バランス・シンメトリーによる造形表現私たちが見ている形は、点・線・面・立体の4つに分けることができます。この点と線を使って、画面の中でバランスをとったり、動きや空間を感じる表現をします。平面は手でさわっても奥行きがありませんが、人はそこに遠近感や画面の外側へ広がる空間を感じることができます。バランス・シンメトリー(鏡映/回転/移動/拡大と縮小)による表現の課題は、一つの文字を元につくりました。同じ形が展開することにより、リズムが生まれ、動きのある美しい造形を生み出すことができます。このような形の表現研究が次の課題「色彩と音楽」へとつながっていきます。指導教員:城谷斉彦■色彩表現研究・絵の具によるグレースケール表現・絵画における色彩研究1・2・色彩によるイメージ表現1・2・3私たちが見ている色には明るさがあります。最も明るい白と最も暗い黒、その間にはたくさんのグレー(灰色)があります。はじめに、絵の具で明るさの基準になるグレースケールをつくります。次に画家の絵から、色の使い方を学びます。絵の中から主な色をぬき出し、その色がどこに使われているかを調べます。同時に鉛筆で写すことで、その明さ暗さを理解します。人は色(配色)からさまざまなイメーシを感じとります。また、面積や配置の関係からその印象は変化します。絵の具や雑誌を素材にした課題を通して色彩の表現を身につけます。指導教員:城谷斉彦■色立体色は、明度(色の明るさ)・彩度(色のあざやかさ)・色相(それぞれの色味)の3つの性質からできています。これを「色の三要素」または「色の三属性」といいます。この3つの要素がたがいに組み合わさり、私たちが毎日楽しんでいる豊かな色の世界がつくられています。色立体は、その3つの要素がどのような関係にあって影響しあっているかを、一度に見ることができるようにつくられたもので、色の研究やデザインの学習にかかせない教材です。またプロのデザイナーが色彩の計画をたてるときなどにも使われます。色彩と形態表現研究:色彩と音楽■色彩と形態表現研究:色彩と音楽・色彩による音楽表現・色彩とテクスチャー・形態とテクスチャー・色彩と音楽:形態による表現・色彩と音楽:色彩と形態による表現音楽は、主に耳によって楽しむ音の芸術です。この音楽を造形にする課題が「色彩と音楽」です。これは学生が自由に選んだ音楽(曲)を元につくっています。はじめは、曲からイメージされる色とその配色によって音楽を表現します。また表現として同じ色でも、にじみやかすれをつけたり、絵の具を筆以外の道具を使って紙の上に描くことによりさまざまな表情(テクスチャー/質感)がつくれることを体験します。そして、色彩、形態表現研究の課題を通して身につけた造形の感覚を生かしながら音楽全体の形、色彩、テクスチャーを横長の画面に中にまとめていきます。指導教員:城谷斉彦光と空間色彩表現研究色立体■光と空間一年間かけて学ぶ基礎の中でも、最も重要な色彩を主にした構成の課題です。これは桑沢デザイン研究所の一年生の最後の課題で、ポスターカラーなどの色材を使い体験をします。それらを通して「色」を知り、見分ける力をつけ、あらゆるデザインにつながる研ぎすまされた造形の感覚をみがいていきます。この課題は、正方形を分割した形をひとつの単位にして、烏口(からすぐち)という道具と筆と色材で平面をつくっていきます。じっくり腰をすえた造形を体験する場が少なくなる中、アートやデザインのためのこうした基礎造形の教育はとても大切です。指導教員:花岡弓立方体の二等分割68