ブックタイトル桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2015

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2015

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2015

解析上面と正面からのアングル。椅子の正面図は、きれいに黄金長方形に収まる。上面から見ると背もたれの部分が外側にわずかに曲がり一枚板による固いイメージを柔らかくしているだけでなく、座った時に背中に馴染む役割も果たしている。背もたれの切れ込みは椅子の大きなアクセントとなっているが、スタッキング作業時の持ち手の機能として考察される。右図は、実測した寸法に従って原寸サイズに展開図を書きおこした鉛筆ドローイング画。これにより折り曲げる前の成形合板の平面型を把握することができる。そのシルエットは力強く美しい。一枚板に切れ込みを入れ、脚と背の部分を折り曲げただけの単純な構造が理解できる。さらに、比率とプロポーション、形の相互関係、基準線といった幾何学的構図の原理を視覚的に解析してみると、各部の寸法が円や正方形、対角線などの幾何学に従い綿密に定められているのである。8