ブックタイトル桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.44 2016

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概要

桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.44 2016

451 )クリアジェッソL(ホルベイン)2 )ジェッソL(ホルベイン)3 )モデリングペースト・ライト(ホルベイン)4 )ファイバーペースト(GOLDEN・ターナー) 透明度の高いクリアジェッソと吸収性の高いファイバーペーストを主材としつつ、そこに白色ジェッソやモデリングペーストを添加することで、基底材の透明度、吸収性、そして厚みを調整できる。 まずは素材の基本的な配合比(体積を基準とする)を設定してサンプルを制作した[図A]。次に塗り方の違いも含めて50 種類程度できたサンプルの中から、目標となる基底材の性質に近いものを数種類選び出して再調合した。これをF15 号キャンパスに塗って描画テストを重ね、最終的に試作に利用する基底材の配合比と塗り方を決定した。基底材候補A配合比:クリアジェッソL = 50%、モデリングペースト・ライト= 50%性質:モデリングペーストのライトタイプはセラミックパウダーを多く含んでいるので吸収力が強く、透明度も高い。クリアジェッソと配合すれば伸びが良くなり大きな画面に塗り広げることも比較的容易となる。かなり厚く塗り重ねても綿布の風合いが残るので、ここに透明で暗い青で描画すれば従来の培相に近い仕上がりとなる。基底材候補B配合比:クリアジェッソL = 40%、ファイバーペースト= 60%性質:ファイバーペーストはパウダー(粒)ではなくファイバー(繊維)を多く含み、水彩紙並みの吸水性をもつ下地材である。ただし、粘度の低いジェッソと混ざりづらく、塗り広げる過程でダマが生じるので慎重に作業しなければならない。基底材候補C配合比:クリアジェッソL = 40%、モデリングペースト・ライト= 40%、ジェッソL = 20%図Aクリアジェッソ(L) ジェッソ(L) モデリングペースト(Li) ファイバーペースト1 100% ーーーー2 ーー100% ーーーー3 ーーーー100% ーー4 ーーーーーー100%5 25% 75% ーーーー6 50% 50% ーーーー7 75% 25% ーーーー8 25% ーー75% ーー9 50% ーー50% ーー10 75% ーー25% ーー11 25% ーーーー75%12 50% ーーーー50%13 75% ーーーー25%14 ーー25% 75% ーー15 ーー50% 50% ーー16 ーー75% 25% ーー17 33% 33% 33% ーー18 50% 25% 25% ーー19 25% 50% 25% ーー20 33% ーー33% 33%21 50% ーー25% 25%22 25% ーー50% 25%23 33% 33% ーー33%24 50% 25% ーー25%25 25% 50% ーー25%26 ーー33% 33% 33%27 ーー50% 25% 25%28 ーー25% 50% 25%