ビジュアルデザインVisual Design

八十島博明ゼミ

八十島博明
Graphic Designer

1985年桑沢デザイン研究所グラフィックデザイン研究科卒業後、森啓デザイン研究室に入社。1992年GRID CO.,LTD.設立。主な仕事として科学雑誌『日経サイエンス』誌のアートディレクションの他、インテリア関連グラフィック、展覧会グラフィック等。情報伝達において「解りやすく、読みやすく、ユーザーに親切」をデザインの基本におく。著書に『MACで描く科学イラスト』(1994年、日経サイエンス社)。JAGDA会員、日本タイポグラフィー協会会員。

[担当教員名]
八十島 博明
 
天野 誠
ブックデザイナー
川畑 明日佳
桑沢デザイン研究所専任教員
[共通テーマ]

素

書物は映像表現のように時間を包み込むメディアです。ひとつの文字が連なって文章となるように、二次元の紙も三次元的に連続していくことでひとつの物語を形成することができます。当ゼミでは「デザインする」という行為を単なる「造形」のみならず意味内容に深く留意してもらうべくひとつの漢字の字義をテーマに据えました。今回は「素」の持つ字義がテーマです。この共通テーマを考察し、各々が導き出した作品をぜひ手にとってご覧いただき厳しい批評をお聞かせいただければ幸いです。

2013年度作品紹介

モノトリウム1 モノトリウム2
モノトリウム 差のないものに宿る差異:3B鈴木 優花

全く同一につくられた製品達にも、人が使用する過程で汚れや傷み等人それぞれの差が生じます。しかし、全くの新品よりも自らの手に馴染んだ物の方が扱いやすいのではないか。汚れとは、実は物と人との関係を示すものなのではないか。同じ物に現れた違いを見比べる写真集を作成しました。

日中の差1 日中の差2
日中の差:3A呉 琦

日本と中国は似ているように見えますが、実は違います。日本と中国の文化についての書物も沢山ありますが、理論的でわかりにくいです。何かわかりやすいものがあったらいいと思って、短い説明文章とイラストを組み合わせ、できるだけわかりやすいようにこの本を作りました。