日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

兼古 敦史

デザイン専攻科 プロダクトデザイン専攻
2012年卒業

兼古 敦史 / 常務取締役

兼古 敦史

常務取締役

  • 1987年新潟県生まれ
  • 2010年工学院大学工学部卒業
  • 2008年Web 制作会社に入社
  • 2012年株式会社兼古製作所入社

ものづくりの本質を学び、突破力を身につけた〈桑沢〉時代

当社は「金物の町」新潟県三条市でドライバー(主にねじ回し)をつくっています。製品のセールスポイントはとにかく「耐久性」。特に「龍靭ビットシリーズ」は人気が高く、固定ファンも多くついてくださっています。テレビCMは行っていませんから、口コミの評判が広がっての結果でした。DIYの番組などてもよく紹介していただいているようです。
子どもの頃から手を動かして何かつくるのが好きで、大学時代もロボットコンテストに出場したりしていました。卒業を機に家業を継ぐつもりでしたが、自社製品のデザインについても考察できる専門知識を身につけたいと考えるようになり、昼は簿記の専門学校で経営を学び、夜は〈桑沢〉に通う道を選びました。

〈桑沢〉では個性豊かなクラスメートの存在にとても刺激を受けました。普通の社会ではあまり出会えない、常識を軽々と超えるような桁違いの想像力をもつ友人たちのおかげで、こちらも想像力を豊かにしてもらえました。
大学の工学部では細かい物理の計算や方程式を学びましたが、〈桑沢〉ではむしろ突破力というか「自分の思いをどう人に伝えるか」という人間力の勉強をさせてもらったと思います。社会に出たときに絶対に必要なプレゼンテーションのスキルを身につけられたことに感謝しています。
中学も高校も大学も知識をどんどん蓄積して、与えられた問題や課題の解法を探す、いわばインプットの場だといえるでしょう。〈桑沢〉では問題の存在を自ら見つけるところからはじめなければならない。そこが学習の場として大きく違います。

課題ではひたすらアウトプットが求められ、一方でアウトプットするためには、大量のインプットが必要になります。その点渋谷はとても多くの情報をインプットできる「場」でもありました。
大学を卒業してからさらに2年学ぶと決めたとき、家族の理解は得られましたが、周囲からは「なぜこれから?」という疑問の声や「大卒で就職したほうがいい」といった否定的な意見もありました。しかし長い人生のなかのたった2年間、本当にためになる勉強をすれば大きな財産になるはずです。現在私は採用する側の人間ですが「学生時代に何をしてきたか?」というのは強く訊ねたいことです。ひとつのことに深くのめり込み打ち込んできた人は、忍耐力があったり、想像力が豊かだったり、問題解決能力があったり、それこそ「突破力」が身についているはずだと考えるからです。

 <インタビュー 2019年3月>©桑沢デザイン研究所

兼古 敦史

兼古製作所の製品「L 字アダプター」。
電動ドライバーの回転軸を90度曲げて、狭いところでのねじ回しが可能に

 <インタビュー 2019年3月>©桑沢デザイン研究所

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