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桑沢デザイン研究所教員研修会レポート2012

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迎えだ。何だこれは?芸能人?政治家?でも来るのか?どんな奴が来るか見てやろう。なんと現れたのは「天皇陛下」!会場にはワーと言う声が上がった。芸能人だとキャーという感じだが、リアクションが何か違う。ウオーだ。静かな拍手が鳴った。かなりの至近距離でお顔を拝見した。にこやかで穏やかなお顔立ちと細い体つき。上等なスーツ。やはり違う世界のお人だなと感じた。この人のDNAが日本の歴史の中心だったのか。今日は空海に会いに来たら空海プラス天皇まで会うことが出来た。不思議な縁だ。2011年9月15日(木)小宮山先生が定年のため非常勤講師を退官された。小宮山先生は浅葉先生がいらっしゃった「佐藤タイポグラフィ研究所」の現所長で日本の活字体研究の第一人者だ。退官は大変残念だ。桑沢にとっても知的財産を失うことに等しい。その先生の担当された「レタリング授業」を受け継ぐことになったが、荷は重い。昨年の先生が指導された授業を聴講させていただいた。とりわけ活字体の歴史に関しては面風信帖白いお話だった。活字体の拡大模写、書道で言えば臨書だ。自分の名前を拡大模写をした。そうだレタリングの授業は浅葉ゼミの書道授業のように臨書と創作の2本建てで行こう、臨書や模写だけでは学生の根気が続かないだろう。型と創作をしてみようと思う。試案としてレタリング・タイポグラフィの用語と書道の用語を関連づけてみた。概形??レタリングでは仮想ボディ。活字体を書くレタリングでは基本は正方形。書道では文字により自在に変わる。結構??レタリングで字体と書体を混同する学生が多いが、字体は字を形作る骨の形。用筆??レタリングではエレメント。字体に乗る要素。これが書体を作る。明朝体やゴシック体など。活字体は矩形の中にいかに整然とまたシステマチックに文字をおさめるかという命題に取り組んできた事が書道を始めて分かってきた。55