ブックタイトル桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

Torsten BlumeさんとLinda Penseさん(ともにドイツ)によるバウハウス・ダンスのワークショップ通訳の準備通訳を頼まれたら、ますばじめに通訳する人とトピックについての予習をします。大抵の場合はその人に関する簡単な資料等をいただけますので、それを暗記するくらい読み込みます。文字だけでは分かりづらい位置などは地図で確認しておきます。例えばPatrick Reymond(パトリック・レイモンド)さんの会社「atelier oi(アトリエ・オイ)」は著名なデザイン事務所ですが、スイスのBiel /Bienne(ビール/ビエンヌ)という小さな町にあります。あまり日本人には馴染みの無い地名ですから「チューリッヒの西、電車で30分くらいの町です」といったような情報を別途調べて追加しないと伝わり難いです。デザイナーさんの講演の場合、作品紹介に関する通訳が多いので、事前に主な作品と最新の作品のコンセプトをウェブサイトや本でチェックして頭に入れておきます。コンセプトをいくつも読んでいくと、そのデザイナーさんが頻繁に使う単語が出てきます。講演でもその単語を使用する可能性が高いので、そういった単語をまとめてそのデザイナーさんのための特別な頻出単語帳をつくり、各語に最適な日本語訳を準備しておきます。通訳の現場ではじっくり考える時間はありませんから、ニュアンスを含めてぴったりな日本語訳を事前に時間をかけて考えておくのは必須作業です。最後に、今はインターネット上にインタビューの動画があることも多いので、その人の発音や喋り方に慣れる練習をします。英語が母国語でない人の場合、独特のアクセントに耳を慣らしておくと、当日慌てないで済みます。逆に、ネイティブ・スピーカーの場合緊張も加わって尋常ではない早口になる場合があります。TEDなど、時間が限られているプレゼンテーションの動画で耳をネイティブの早口に慣らしておくのも良い方法です。アトリエ・オイのウェブサイトhttp://www.atelier-oi.ch/アトリエ・オイレイモンドさんのインタビューの動画https://www.youtube.com/watch?v=8jnGbQI-m8Ioi.html28