ブックタイトル桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

シャドーイング耳を英語に慣らしたら、口も英語に慣らさなければなりません。口を英語に慣らす練習としては、日本の会議通訳の学校で必ず行う学習法「シャドーイング」がオススメです。Shadow(影)のようにあとをつけるという意味の学習法で、英文を聞いたら輪唱のようにちょっと遅れて英文を声に出して追いかけます。音声:Hey, Bill. What do you say?自分: Hey, Bill. What do you say?輪唱に比べ、かなりすぐに追いかけ始めます。例えば「静かな湖畔」をシャドーイングで行う場合、最初の「しずかな」を聞いたらもう自分も入る、くらいのタイミングで追いかけます。通訳の訓練ですので、英文を「聞きながら話す」という二つのことを同時に行います。シャドーイングの主な効果としては以下の5点があげられます。1.リズム、イントネーションがきれいになる2.英語の自然なスピードに慣れる3.意味の区切りでの息継ぎのタイミングに慣れる4.単語と単語の音のつながりに強くなる5.リスニングも上達するシャドーイングは実際やってみると難しい訓練です。最初からはうまくできないと思いますが「聞こえてきた英語に少し遅れて、イントネーションやタイミング含めてなるべくそっくり発音する」ようにしましょう。短い英文から始め、出来るようになったら文章を長くしていきます。シャドーイングの重要なポイントは、自分が真似している文章の意味を理解しながら繰り返す、という点です。意味がわからない言葉を「音」としてそっくり真似できても、他の文章に応用がききません。つまり「リズムや発音を真似する」練習ではありますが、単語が2、3個飛んでも全体で文章の意味が伝わる文章を言えれば、十分効果があるのです。集中して文章の意味を理解しながら行うのが重要です。また、各単語に対して「ネイティブ」の完璧な発音を目指す必要もありません。Rの巻き舌を強調するよりも、自然な英語のリズムとイントネーション(意味に沿った息継ぎをして文章を区切る、単語のアクセントを置く箇所を正確にする等)で話した方が伝わります。はじめは短文のシャドーイングでも苦労するかと思いますが、根気よく続ければ確実に上達します。29