ブックタイトル桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

2013年6月3日(月)唐時代の書人、孫過庭は「書譜」のなかで「帰真返僕」という言葉を言っている。「結字を学ぶにあたってはまず、最初にバランスのとれた『平正』な形態を目指し、練習を積む中でそれを会得したら、次に変化に富んだ構成を目指す。そして険絶な形態が何であるかを理解したらまた再び『平正』に戻る。」孫過庭書譜きちんとした楷書の繰り返しのあと、自分なりの工夫やアドリブ的な書を楽しみ、その後、また元に戻れ、ということか。単調な登り方でなく、螺旋階段を登るように風景やアングルを楽しみ、元のポジションに戻り、見方を高めろと言う事なのだろうか。デザインの教育にもまったく同じ事が言えると思った。2013年6月3日(月)浅葉ゼミの卓球大会を開いた。盛り上げる意味で学生達にスローガンを毛筆で書いてもらった。優勝者は「永井律」君。鄭燮(ていしょう)清代書家。異端の中の異端。きわどい美。バラバラな文字の中に不思議な魅力がある。2013年8月6日(火)手島右卿の臨書を臨書してみた。こういうことを「又臨」と呼ぶらしい、目で見て分かるというのと書いてみて分かるというのはずいぶん違う。71