ブックタイトル桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

阿辻哲次氏「簡体字の研究」の資料。草書のように簡略されながら、活字体の様式を保った簡体字。2013年8月6日(火)中国を旅したときに感じる違和感。読めるようで読めない、簡体字。京都大学の阿辻哲次氏がモリサワで「簡体字の研究」と題した講演会をずいぶん前に行ったが、とても興味深いものだった。石川九楊氏は簡体字について以下のように述べている。「東アジアの書字史の原動力は草書体、肉筆、つまり『書く』ことにある。通念からは考えにくいことではあろうが、楷書体よりも前に草書体が生まれており、楷書体は草書体の化体であり、変種である。現代中国の『簡体字』の多くは草書体を基盤に生まれているほどである。日本人が中国簡体字に違和感を持つのは曲線的草書体を直線的な明朝体印刷文字と化して組み込んでいるからである。」東アジア諸国の文字は20世紀を分岐点として、72