ブックタイトル桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2014

さらに多様化してゆく。漢字が繋ぐ東アジアの文化、というのも遠い将来は消えてゆくのか。2013年9月1日(日)? 9月3日(火)恒例の書道合宿。昨年までは新潟で開催であったが、今年から奥多摩の御嶽山になった。武蔵野の霊山と言われている、御嶽神社の宿房が合宿の宿だ。学校から比較的近いわりに、環境も書をする場としてよい雰囲気である。2泊3日、約36時間書き続ける。食事の時間以外はマイペースでずーと書く。学生にとってこんなに書に集中できるのは最初で最後ではないか。良い思い出になると思う。浅葉先生はもちろん。ことしはお子さん連れの高根先生、デザイナーの秋元さんも来てくれた。ムードメイカーの榎くんが、きわどい下ネタで眠気を吹き飛ばす、愉快な合宿だった。奥多摩、御嶽山で合宿。合宿所は御嶽神社宿房、御嶽山荘。2013年9月8日(日)鉢巻き姿で気合いの入る浅葉先生。直々の指導に学生は興味津々。「文字の書き方や捉え方、見方と言ったものはどんなに書論や文献を読んでみたところで一つの実践に勝るものではない『墨229号』」これはデザインの授業そのものだと思う。理論や方法論を知っても実際にやってみる事が一番でそれに勝るものはない。自分で手を動かし、体を通した体験で知らなければわからない。よくデザインのコツや方法を教えてくれという学生がいるが、口で教えられるものではないし、また漫然とデザイナーの作品をただ見ていてもダメだと思う。自分で手と体を動かし知る、という一見古くさい方法の中に一番の近道があると思う。宿は築百年は超える古い宿房。中央が浅葉先生。全列左が筆者。2013年9月15日(日)「目に見える形は目に見えない働きによって生み出され支えられている。すべての物事はそうであり書の表現も同様である。」「優れた書は余白が充実し、緊張し、生命感を持つ。」今日はこんな言葉に出会った。浅葉先生のほか。高根先生、秋元さんも参加。73