ブックタイトル桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2015

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2015

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桑沢デザイン研究所教員研修会研究レポート2015

<図4><図5>として確立されてないのが分かる。つまりデザインテクニックの表面上しか観察しておらず、画面上の「メインphoto」「キャッチコピー」「ボディコピー」「商品ロゴ」の複数オブジェクトがまだまだ一つのベクトルとして一体化していない。この段階で本人にそのことの理解や解決法を指導しないと、“一つを伝えるビジュアルづくり”のスキル習得に繋がらないため、ここから一人ひとり徹底的に指導している。逆に言えば、ここが指導のベストなタイミングで、この経験を軸にしてもらうことで、冒頭でうたった、「今後のアマかプロか」を分けるクリエイターの礎を体験できると言っても過言ではない。モチーフに対しての“想い”がすこぶる高まったとしても、確実に伝達する“定着”への誤差を生まないような冷静な客観性を育てるのが、この段階で必要なのだ。それを“原寸サイズ”で検討する体験が非常に重要なので、それを踏まえて最終段階の試作(トライ&エラー)を繰り返してもらう。その定着が素晴らしい結果となったので、次ページから3ページに渡って紹介させていただきたい。<図6>35