ブックタイトル桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.44 2016

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概要

桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.44 2016

5fig-10_ 土間とL 字に接する室内空間fig-11_ 土間から「おえい」を見るなど独特な地方色ある部屋が作られていった(「おえい」は接客用の部屋で、座敷や広間とは違い、正月など特別な日に大勢人が集まった際に挨拶を交わす場で、格式のある部屋であった。「いなべや」は、刈り入れた稲を脱穀するまでの間、置いたところ。「からうす場」は足で杵を踏んで精米するところである)。土間が生み出す中間領域とその役割 土間の空間を“ 外部的性格” の空間と説明したように、土間は下履きのまま使用できる空間で、家の外の空間と地続きな空間である(実際、土間というのは、土に石灰を混ぜ突き固められた地面で、外の土とは多少異なる(fig-14))。土間の空間は、地面fig-12_ いなべやfig-13_ からうす(右手)fig-9_ 旧奈良家住宅平面図(グレーの部分が土間で、赤線部が室内との境界)