ブックタイトル桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.45 2017

概要

桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.45 2017

クリエイティブ・イルネス? 2ーCreative illnes気分障害への認知ー大久保晃|造形担当Aquira Okuboこの3年間、とくにラストの1年はとてもしんどかったです。集団の中にあって、人と関わり続けなければならない状況は苦痛で仕方がなかった。これから働いてお金を稼ぐ生活は恐らく苦しいことばかりだと思います。もっと楽に暮らしたい。気持ちが平穏で、静かに生活がしたい。しかしそれが難しいこともわかっています。好きな仕事がしたいとか、仕事が楽しい、仕事が生きがいなんて考えられない。そういったものの外側に自分はいる気がします。この3年間で自分が何かできるようになったとは思えませんが、29歳にして学校卒業という節目を迎えられたことは意味があったかもしれないと思ったりもします。僕は普通の人が普通にできることも、努力しなければできず、ここまで来るのにとても時間がかかりました。この学校に来ることを決めた理由の1つは自分を追い詰める為です。苦しい思いをし続けることで自ら死ぬ決断ができるのではないかという薄い望みと、将来に何かプラスの出来事が起きるかもしれないという思いもありました。結果的にはただ時間が過ぎただけなのかもしれません。恐らくどうにもならないことも知っています。色々とあきらめていますが、それでもきつい。ゲロ吐きそうです。人に依存することもできず、このマラソンのような人生がいつ終わるのかと、毎日毎日思うばかりです。24