ブックタイトル桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.45 2017

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概要

桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.45 2017

少しでも和らげながら生きて行きたかったら、完治に限りなく近い「寛解」という状況を作るしかない。気分障害は治らないで繰り返すことが多い。しかし治ったことと同じような状況や環境の維持が出来る。それが寛解であり、気分障害者の大きな治療の目標になる。それは周囲の励ましでも、理解を示すことでもない。良い医師を見つけて自分に合った処方を探していくことである。薬の最大処方数は基本的に30日分と決められている。つまり鬱病や双極性障害を持つ者は1ヶ月に1回通院しなければ処方?投薬がで内科へ通う事はかなり面倒なことだ。そういうこともあり、多くの疾病者が億劫になって通院しなくなり、投薬がないため、さらに酷いリバウンドに苦しむことになる。ふと私は思いつき、考え方を変えた。ある日研究室に鬱の学生が訪ねてきて「先生、もう病院に毎月行くのが辛いんです」と相談に来た。私は「君は美容院にどのくらいのペースで行くの?」「だいたい1ヶ月に1回くらいです」「じやあ通院も月に1回の同じことと考えれば少し楽でしよ」私は手紙をくれた卒業生に、後日メールを送った。きくなるということになる。毎月あの重苦しい心療●参考資料・「アメリカ精神医学会2000」・「世界心理大百科事典?国際連合」朝倉書店・「双極性障害の人の気持ちを考える本」加藤忠史著講談社「うつと気分障害」岡田尊司著幻冬舎・「双極性障害の認知行動療法」D. H.ラム他著岩崎出版社・NPO法人日本障害者芸術支援協会パンフレット双極性障害者の作品(2016)30