ブックタイトル桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.45 2017

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概要

桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.45 2017

おわりにマスコットの芸術性に触れ(p46)、流線型の官能的で美しいボディを眺めた時、「車=乗り物」ただ若者の自動車ばなれが進んでいる。さらにAI技術の進化による自動運転、世界の急速なEV化の波で日本の自動車産業は大きな転換期を迎えている。燃費競争やコンピュータ化による設計などにより、どの自動車メーカーも類似したスタイリングとなり、フロントマスクは、まるでアニメに登場するキャラクターのようなデザインだ。この状況で、トヨタ博物館に展示されている名車の移動する手段という概念が崩されるに違いない。是非、桑沢の学生達にも専攻分野の垣根を越えて訪れてもらいたい。1940年代までの自動車を中心とした建築から工業デザイン、ファッションにいたるデザインとの関連性について、1台1台から、その息吹を感じ取ってほしい。そして、ひとりでも多くの若者が「人と車の豊かな未来」を考え、そこから優秀なカーデザイナーが誕生することを願っている。は、どのような意味をもつだろうか。自動車のマニアだけではなく、車に興味のない一般の人たちに、一度、トヨタ博物館を訪ねて欲しい。往年のハリウッドスターや、アメリカの大統領が乗った「実物」に接し、ボンネット先端に着けられたルネ・ラリックの参考文献トヨタ博物館パンフレットスペースメディアデザイン田中俊行の仕事内部写真白鳥美雄外観写真トヨタ博物館ホームページ3階日本車「高性能スポーツカー」のコーナー奥にTOYOTA7(左)とTOYOTA 2000GT(右)49