ブックタイトル桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.45 2017

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概要

桑沢デザイン研究所 教員研修会 研究レポート No.45 2017

(出典ごえん分校フェイスブックページ・東京裏山ベースWEBサイトより)その多くは高度成長期1960年代、地方から都市部への人口流入による住宅供給を見越し、建築材のためとして植え替えられた人工林です。長い時間をかけて育てられたスギやヒノキの多くが伐採時期を迎えていますが、木材価格の下落などにより伐ることのできない人工林が増えています。人手の回らない森林ではニホンジカ等による獣害が増え、土砂崩れの危険性も高まっています。近年、東京の多摩地域で育てられた木材を「多摩産材」と銘打って活用を促しています。五日市でもたくさんの森林ボランティア団体が林業の仕事を伝える活動を行っています。ごえん分校は、旧街道沿いの町家を改装し地域活動拠点としてオープンした体験カフェです。また、この地域一帯は自然環境とアクセスの好条件から、都心からのサイクリングフィールドとして人気のあるエリアでもあります。そんなサイクリストの交流拠点となっているのが武蔵五日市駅前のカフェ・東京裏山ベースです。「こどもといっしょに東京をつくる」のプログラムはこの多摩産材を扱う秋川木材協同組合とごえん分校を運営する株式会社森未来、東京裏山ベースの協力のもと五日市ごえん分校・東京裏山ベースでの開催を計画しています。自分で組み立てた自転車で多摩の森林を駆けて、東京の林業に触れる体験プログラムです。3-2「モニタリングワークショップ」の実施ワークショッププログラム開発にあたり、継続的なワークショップ開催地として検討を進めている武蔵五日市「ごえん分校」と「東京裏山ベース」にてモニタリングワークショップを実施しました。竹集成材ベンドフレームによるランバイクの組立試作キットを5台準備し、プレワークショップとして4家族の協力参加のもとモニタリングによる検証を行いました。子供たちは終始にぎやかで、特にランバイクの組み立て体験はワークショップの内容としては魅力的なものとして評価を得ました。親子の制作の達成感や、地場を体験するワークショップのよさ、Spedagiのストーリーなどプログラムの中で驚きや感動をどこに置くのか、改めてフォーカスして開発していくことの必要性を確認しました。58