日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

井上 彩

デザイン専攻科 ファッションデザイン専攻
2007年卒業

井上 彩 / テキスタイル素材開発

井上 彩

テキスタイル素材開発

  • 1985年東京都生まれ
  • 2008年青山学院大学国際政治経済学部卒業
  • 株式会社オンワード樫山入社
  • 2013年渡仏
  • 2015年株式会社ミナ入社

大学に通いながら〈桑沢〉へ幅広いデザインの知識を企画で活かす

デザイナーの皆川明さんが設立したファッションブランド「ミナ ペルホネン」で、素材開発という部署に勤めています。 このブランドは、洋服からカーテンやベッドリネンなどインテリアに関わる生地を一からデザイン制作しています。 皆川さんの「こういうものをつくりたい」というアイデアを具現化したり、自らのアイデアを、試作を繰り返しながら形にしたり、ブランドの核となる素材をつくり出す部分を担っています。 仕事の内容は、つくりたい生地に向いているのはどこの産地かということを考え、さまざまな機屋さんなどと話しながら生地を開発していくこと。 また、このブランドは柄がとても特徴的なので、テキスタイル生地になるプリント柄や刺繍柄を実際に描いて、シーズンごとに発表しています。

私は大学2年生のときに〈桑沢〉に入学しました。 ダブルスクールをすることにしたきっかけは、昔から絵を描くのが好きで、ものづくりを自分の仕事にしたいと考えるようになったからです。 洋服に興味があり、ファッションが一番絵を描く機会が多そうだと思えたので、ファッションデザインを選びました。 ファッションの専門学校でただ洋服だけを掘り下げて学ぶよりも、インテリア、建築、プロダクトなど多岐にわたるデザイン分野に興味があった私は〈桑沢〉のカリキュラムに惹かれ、 数ある専門学校の中から〈桑沢〉を選択しました。

ダブルスクールでの生活は目がまわるようでした。昼間は大学の授業に出席し、夜は〈桑沢〉へ。 さらに毎日出される大量の課題。大学の授業の合間に図書館にこもって、「色彩構成」で出された課題を切ったり貼ったりしていたことを思い出します。

ミナ ペルホネンで仕事をしたいと思ったのは、布という素材を洋服に限った使い方ではなく、インテリアなどの用途にも幅広く提案していることに、デザインのより多くの可能性を感じたからです。 この考え方は〈桑沢〉での学びが大きく影響しているのかもしれません。「デザインとは何か」をベースにした〈桑沢〉ならではの授業が、今の仕事に役立っています。例えば、「デザイン概論」。 この授業では、ファッションだけでなく、建築や家具などのプロダクトなどからデザインの歴史まで、デザイン分野で働くうえで備えておきたい知識など、デザインに特化した一般教養を学びました。 ミナ ペルホネンは洋服だけでなく、インテリアデザインの分野で家具やヴィンテージ食器も販売しています。 〈桑沢〉で出会い、掘り下げていったさまざまなデザインの知識が今、仕事の多くの場面で助けになっています。

 <インタビュー 2021年3月>©桑沢デザイン研究所

井上 彩

2020-21AW collection singing merrilyテキスタイルの図案のデザインを担当。
冬の寒さの中、駒鳥たちが身を寄せ合っている姿を描いた柄。
photograph: Kotaro Tanaka

 <インタビュー 2021年3月>©桑沢デザイン研究所

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