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卒業生紹介

三上 司

総合デザイン科 ファッションデザイン専攻
2004年卒業

三上 司

ファッションデザイナー
2014年 デザイン事務所xerographicaLLC.を設立

根源的なことからはじめる刺激的な授業
ファッションに興味があり、高校生の頃から自分で服をつくっていました。美術大学か専門学校か、進路に迷っていたとき、美術の先生に「美術大学と同じアカデミックな教育もありながら、ファッション科という専門の授業もある」と勧められて、初めて〈桑沢〉を知りました。調べてみると、グラフィックからプロダクトまで4つのデザインをまんべんなく学べるのがとても興味深かったので、〈桑沢〉を選びました。

入学して感じたのは、〈桑沢〉はものづくりの好きな人たちが集まっている空間だということです。だからどんな人と話しても楽しく、授業も刺激的でした。
たとえば、3年次の選択授業のテキス夕イルでは、糸を紡ぐところからはじめたことに驚かされました。また、先生と対話をしながら、時間をかけてコンセプトを固めてものづくりをしていく、コンセプトワークの授業。これは社会に出た今、私の糧になっています。根源的なことからはじめよう、手を動かしてやってみようという〈桑沢〉の授業は、私にとって大変勉強になりました。
総合デザイン科では、2年次までに布などの素材に親しんだり、パターンなどの技術を学んだりといった、ファッションとしての実際的なものづくりの授業を受けます。そして3年次では、ものをつくる前段階としての「なぜつくるのか」「自分は何なのか」という根源的な問いを掘り下げ、考えを深めます。これは、デザイン以前のあらゆるものづくりの基礎です。考え方がしっかりしているだけでは、ものはつくれない。技術があるだけでは、デザインとしては通用しない。〈桑沢〉の授業では、デザインの基礎を徹底的に叩き込まれました。
2014年に、「キセログラフィカ」という名称でデザイン事務所を立ち上げました。キセログラフィカとは、空気中の栄養分を吸収して成長するエアプランツ。この植物と同じように、周りの環境で育っていく会社にしたいという思いで命名しました。常に新しい視点を提案することが、ブランドのテーマです。メッセージ性があり、着た人の気持ちが新しい方向へ変わっていくようなデザインを目指しています。

〈桑沢〉はグラフィックからスペースまで、他の授業とシームレスにつながっています。自然と横のつながりが増え、考え方も専門分野に偏りません。同級生にも、専攻はファッションでもグラフィックやプロダクトなど自然にできる人が多い。実は今回の展示会の写真を撮ってくれたのはファッション専攻の同級生ですが、今はフォトグラファーとして活躍しています。若いからこそ幅広い考え方や手法を見て、たくさん学んでいくことが、とても大切だと思います。

自身のブランド「TSUKASA MIKAMI」の展示会にて


<インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所 卒業生一覧へ戻る