日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

宮本高宏

総合デザイン科 プロダクトデザイン専攻
2010年卒業

宮本高宏 / エクステリアデザイナー

宮本高宏

エクステリアデザイナー

  • 1988年千葉県生まれ
  • 2007年獨協埼玉高等学校卒業
  • 2010年株式会社本田技術研究所入社

〈桑沢〉で鍛えられた洞察力で
コンセプトやデザインの提案をし続ける

担当しているのは、車のエクステリア、つまり外観のデザインです。車のコンセプトを決めてスタイリングし、量産されるまでのエクステリアの責任を担っています。

車のデザインにおいて、ラフスケッチから販売する車の完成までには、安全性クリアのための衝突実験や、空気抵抗の問題を解決するための成形性の検討など、さまざまな段階があります。外観デザインはそれらに応じて変化していくのです。

開発にあたっては、まずそれぞれの分野の人たちが集まって「エンジン、乗車人数、ユーザーターゲット」といったグランドコンセプトをつくります。さらに、車両の基本構造をつくりながらエンジンのレイアウトをし、大枠ができたところで、それにマッチするエクステリアを検討していきます。また、形を考える上でその車に似合う色を決め、量産の可否を検討します。このようにエクステリアの仕事にはさまざまな分野が関わっていきます。私の担当で特に重要なのは、ひと目見ただけでその車の魅力が伝わるデザインをすることだと思っています。

私はイラストレーターになりたくて〈桑沢〉に入学しました。あるとき、先生からホンダの車のデザインを発表するイベントを紹介され、そこで魅力的なスケッチと1/1や1/4などのクレイモデルの展示を見たのです。昔から好きなキャラクターを粘土でつくるのが好きだったので、平面と立体の両方ができることに興味を持ち、車をデザインする仕事をしたいと思いました。〈桑沢〉での授業はすべて新鮮で、1年次でビジュアルからファッションまで幅広くデザインを学んで「デザインの勉強とはこんなに面白いのか」と感じたことを覚えています。

また、〈桑沢〉では洞察力を鍛えられ、広い視野を持つことの大切さを学びました。特に印象的だったのは人と環境です。現役のデザイナーとして活躍している先生方、それぞれに夢を抱いて学んでいる同級生。さらに、学校周辺の渋谷、原宿、表参道という最先端の街で発信し挑戦している人の姿を身近に感じられる環境。そこで刺激を受け、悩み考えながら課題に取り組む経験を通して、自分に足りなかったものが吸収されていき、さまざまな視点からものを見られるようになりました。

デザインの役割は2種類あります。ひとつは未来を仮定すること。もうひとつは、その未来に向けて実現することです。私の仕事は前者、すなわち未来を定義する役割を担っていると思います。〈桑沢〉で培った洞察力によって問題を発見する力も養いました。それが今、従来の価値にとらわれないコンセプトやデザインの提案をし続けることで社内に刺激を与え、仕事におけるアウトプットの底上げにつながっていると感じています。

 <インタビュー 2022年3月>©桑沢デザイン研究所

宮本高宏

上:N-ONE開発初期のスケッチ
下:シーン提案のコンセプトスケッチ

 <インタビュー 2022年3月>©桑沢デザイン研究所

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