日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

本橋 麻衣

総合デザイン科 スペースデザイン専攻
2012年卒業

本橋 麻衣 / インテリアデザイナー

本橋 麻衣

インテリアデザイナー

  • 1990年東京都生まれ
  • 2009年東京都立工芸高等学校 デザイン科卒業
  • 2012年コクヨマーケティング株式会社入社

オフィスの空間設計の仕事をしています。どうしたら社員の方々が心地よく仕事できるのか、どんな会社にしていきたいのか。経営層の方々と対話しながら、企業理念をオフィスとして具現化し、働く人たちに使いやすい空間設計ができるよう努めています。〈桑沢〉での友人知人の関係はいまでも続いています。とりわけスペースデザイン専攻は縦横のつながりが深く、〈桑沢〉の卒業生がたくさん活躍しています。みんなで集まると「面白い学校だったね」と話し、またデザインの話題で刺激を与え合ったりしています。しかし学校では最初の頃、先生がアドバイスしてくれる内容が、まるで理解できませんでした。課題を見せても「前の方がよかったね」といわれたり、何度やり直してもダメ出しされたり。「先生は何を考えていて、どういう意図で発言しているのか」についてよく考えるようになり、だんだん問題点が見えてきました。自分なりに読み解こうとする力が培われ、それがいまの仕事につながっていると思います。仕事でも疑問を感じたらすぐに調べて、不明なところをなくす。そのうえで必要なもの、不必要なものを選別しながらデザインするという、論理的な方法を学びました。

また「構造」の授業では、好きなものに対して誠実かつ一生懸命な先生がいて、「こういう人になりたい!」という目標ができました。授業は学生にとって高度な内容でしたが、誰もがわかるように説明してくれて、失敗しても「ここはよかった」と褒めてくれる。専門性に生きる人の理想的なあり方を知りました。著名な設計者を調べて研究し、解釈したうえで、自分だったらどういう住宅を建てるのかを考える「住環境デザイン」も、中身の濃い授業でした。模型をつくり、プレゼンテーションをし、クラスでの講評会を経たのち、展示構成を考えて、パンフレットやDMを作成しました。多くの人に見に来てもらい、感想をもらった貴重な経験は、現在にも生きています。

デザインはものを形にするだけではなく、その人の行動を変えること。いま手がけているオフィス空間の設計は、色や形はもちろん重要ですが、そのなかで人がどう動き、どう感じるか、どんな体験をしてもらいたいかについて考えていきます。クライアントやそこに集う人たちに「お願いしてよかったです」といわれると、シンプルに嬉しい。それは学生時代には味わえなかった感情であり、開かれた社会性を獲得できてこそのデザインだと実感します。これからも楽しみながら人に影響を与えるデザインをしていきたいです。

 <インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所

本橋 麻衣

某企業オフィス デザイン室

 <インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所

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