NEWS|デザインニュース

2010.09.06領域の情景

情報提供:河口 聖 ( 教職員 )

酷暑が続いて我が家のセピア(猫)も涼を求めてふらついています。
2月のドイツ文化会館以降、調布画廊に続いての個展になります。
関口美術館の関口氏と上海のアートフェアに参加した折に建設中の紡績工場跡
地アトリエ1919(5月にオープンしました)や観光客も多く訪れて活況を呈
しているモーガンサン路の画廊街を観て廻りました。
此処は大きなマグマを両手に抱えていて、地球上に起きている歴史的な時間軸
がずれていくような錯覚を覚えました。
7月に私を韓国に導いて下さった高橋勝さんが亡くなりました。1983年ー
未だ交流も困難な時代からアーテイスト同士の熱い想いから文化交流を続けて若
い作家を育てて行った高橋勝氏の功績は、日韓の美術史に深く記憶されることで
しょう。
神奈川近代美術館で渡辺豊重氏の鬼シリーズを観ました。エネルギッシュな作
品群は、改めて創作の原点を見ることが出来ました。
暑い夏を向かえ、浜松町の倉庫で吉田克朗氏の1976年代のドローイング作
品を観ました。吉田克朗氏が亡くなって、私のRecollection シリーズ
が始まりましたが、静かな時間の流れの中で観たその空間は懐かしく、克郎さんの声が窓から吹き込んだ微風から聞こえて来ました。何も変わってないなあー 視点のこと(氏の言葉による)が解説されていましたが晩
年となってしまった触シリーズの仕事がその集大成として集約されているように思いました。暑さで停滞していた私の制作に力を与えて頂きました。
また、6月に私にとって最期の批評文を頂いた針生一郎氏が亡くなりました。
個展初日にいきなりの対談となったその尊顔を忘れることが出来ません。私がRecollection シリーズに至った事由を興味深く聞いて下さいました。
私にとっての他者は他者では無いー自身のアートが存在するーそのことー
現在の仕事です。ご高覧をお待ち申し上げます。よろしく御願い致します。

2010年 夏    河口  聖

開催期間  2010年08月28日~ 2010年09月26日

会場    関口美術館 東館

会場住所  東京都江戸川区中葛西6-105-7

関連URL  http://www.bbcc.co.jp/museum/