在校生インタビュー

市川 花

厳しさと緊張感があるからこそ、信頼できる講師の言葉

総合デザイン科1年市川 花

  • 1998年東京都生まれ
  • 2017年東京都立工芸高等学校卒業

授業では1年次からプレゼンテーションの機会が多くあり、作品を発表すると、いい点も悪い点も、講師や学生から踏み込んだ意見がダイレクトにかえってきます。理想的な環境です。
これまで自分の意識が根底から変わる授業が複数ありました。手に合う形に木を削っていくハンドスカルプチャーの制作では、皆口数が少なくなり、感覚が研ぎ澄まされ、集中して入り込んでいくのを感じました。頭で考えない。正解はない。
この時は、自分が「いいな」と思うことを素直に深めることができました。
自由選択の「力と姿形」の授業では、最後に先生が学生一人ひとりにメッセージをくださいました。私には「固定観念を一度ゼロにしろ。持っている知識で固めるな」と。ゼロに戻る大切さ。
きっと今後も折に触れて思い出す言葉となることでしょう。
どの授業も面白く、先生と話しやすい関係が築ける点も魅力です。ただ厳しさと緊張感が前提にあるからこそ、信頼関係が生まれるのです。
学校生活が楽しいので、長期休暇中も友人に会いたいな、早く授業を受けたいな、と思ってしまいます。
発見に満ちた日々。柔らかい感覚で可能性を広げていきたいです。

保護者の方からのメッセージ

幼少期から、ちょっとしたことに面白さを見いだす感性と、それを自分なりに発展させる創作力がありました。〈桑沢〉での1年目、総合的にデザインを学ぶことで「食わず嫌い」だった分野にも関心を持ち、発想や手法に広がりが出てきました。意欲に応えてくださる先生方と、刺激を与え合える友人に恵まれ、感謝しています。2 年次からビジュアルデザイン専攻になりますが、専門分野に限らず、社会的な視野でさまざまなものを見ていって欲しいです。

<インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

松田 柊子

デザインとは、物事がよい方向に向かうためのツール

総合デザイン科 ビジュアルデザイン専攻 3年松田 柊子

  • 1996年岩手県生まれ
  • 2015年岩手県立盛岡第三高等学校卒業
  • 内定先:株式会社セルディビジョン

〈桑沢〉に入学してまず驚いたのが、どの課題でも能動的に取り組まないと、何もはじまらないということです。高校までの受け身の勉強法とはまるで異なり、自分で探したり、調べないと分からないことばかり。今まで使ったことがない脳をフル稼働させているようで鍛えられました。自分の中から新しいものを生み出す方法が身についたと思います。上京して一人暮らしをはじめて、1年次は辛いときもあったけれども、この3年間で間違いなく成長できました。

最近、デザインは形だけのものではない、よい方向に向かうためのツールだと思うようになりました。卒業後は会社のブランディングを行う会社に就職が決まっています。
CI(企業理念を考えてロゴマークをつくったり、特徴的なウェブサイトを構築したり、会社の一通りをトータルデザインする仕事)にはもともと興味がありました。美しいデザインは社員のモチベーションを高め、その会社がよくなれば周辺の環境も向上し、最終的には街や地域が活性化していくことにつながります。地域デザインにも関心があり、デザインを通して広い視野でさまざまな問題を解決し、物事をよい方向に導くことのできる存在になりたいと思っています。

保護者の方からのメッセージ

「デザインを〈桑沢〉で学びたい」と初心を貫いた進路選択でした。長期休みで帰省するたび、娘の生き生きとした姿を見るにつけ、充実した学びを続けていることを感じました。3年間の多くの学びと経験、そして仲間との出会いは、今までもこれからも本人にとって大きな宝となりました。今後、〈桑沢〉で育んでいただいたさまざまを携え、希望や喜びなどを届けられるような仕事をして欲しいと思います。

<インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

古賀 絵里奈

試行錯誤し、実際に手を動かして身につける

総合デザイン科 プロダクトデザイン専攻 3年古賀 絵里奈

  • 1996年福岡県生まれ
  • 2015年福岡県立筑前高等学校卒業
  • 内定先:HARIO株式会社

母も姉も美術系の学校に通っていた家庭で育ったので、自然と高校時代は美術系の予備校に通いました。予備校の先生に「専門学校はどこがいいですか」と相談したところ、「〈桑沢〉が一番」と即答されたことがきっかけで〈桑沢〉に興味をもって調べ、志望して受験しました。
もともと工作は得意だったので、入学当初からプロダクトデザイン専攻を希望していました。卒業制作の作品は、1年生から6年生まで使える小学生用の椅子です。昔からずっと変わらない椅子ですが、今の時代に合った椅子をつくることを考えました。背もたれにランドセルをかけられ、座面の高さを調節できるように設計し、アクティブラーニング用にキャスターもつけました。

〈桑沢〉では、「デザインとはこうだよ」と漠然と教わるのではなく、「デザインはこうなのかな」と自分で試行錯誤しながら、実践していく中で身につけていきます。プロダクトデザインの授業では、ほとんど毎日プレゼンテーションがありました。そのときは大変でしたが、就職活動の面接にとても役立ちました。
就職先は、日用品、主にキッチン用品を製作している会社の内定をいただきました。将来、私の手がけた製品が陳列されるのを想像すると、今からとてもワクワクしています。

保護者の方からのメッセージ

この3 年間、友人や先生方、環境にも恵まれてよい刺激を受け、伸び伸びと自由に楽しく学生生活を送ったようです。親としては手も口も出さず、本人の自主性に任せてよかったと思っています。高校3 年の秋、予備校で〈桑沢〉なら間違いないと勧められ決めましたが、本当に正解でした。学校にバイトに遊びにと忙しい毎日を送り、社会人になる力も身に付けたようです。それらを活かして、責任感を持って活躍してもらいたいと思っています。

<インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

瀧波 悠

何でもないものを驚きに変換できる、デザインの力

総合デザイン科 スペースデザイン専攻 3年瀧波 悠

  • 1991年神奈川県生まれ
  • 2010年横須賀学院高等学校卒業
  • 内定先:株式会社スペース

大学では経営を学んでいましたが、経営側とデザイン側、両方から見られる広い視点が欲しいと思い、夜間の「基礎造形専攻」を1年受講しつつ受験勉強をして、〈桑沢〉の総合デザイン科に入学しました。クラスは半分くらい非現役生で、学ぶ意欲が高く、切磋琢磨の日々でした。年齢差があっても、課題が大変なのはみな同じなので、自然と仲良くなっていきます。
1年次の基礎デザインのビジュアルの授業での「ダンボールを使って新しいものをつくる」という課題が印象的でした。パソコンの検索機能を駆使しても出てこないようなものをつくれ、と。みんな一生懸命つくっても、ほぼダメ出し。見たことないものなんて、そう簡単にできるわけじゃない。私は指が痛くなるまでひたすらダンボールを揉み込んで、それで服をつくったら、高評価を得られました。どこでも手に入る普通のものを、視点を変えることで驚きに変換できるという、デザインの力を感じた瞬間でした。
4月から、店舗や公共施設の空間をデザインする会社に就職します。デザインは、人と人、人ともの、人と空間をつなぐコミュニケーションの関係性。より広い視野を持ち、社会でも修練を重ねて、自分らしい空間デザインをしていきたいと思います。

保護者の方からのメッセージ

大学を卒業してから〈桑沢〉の「基礎造形専攻」に1年間通ったあと、昼間部へ入学しました。自分が真剣に打ち込めることに出会えた喜びを感じていた様子でした。就職活動では、年齢的に果たして新卒者と同じようにできるのかと心配しましたが、何とか内定を得て、ひと安心しました。卒業制作では真正面から自分と向き合い、結果を出していたように思います。そのような充実した時間を過ごさせていただいた〈桑沢〉に、親として感謝いたします。

<インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

田中 未歩子

デザインの最前線にいる先生から学ぶメリット

総合デザイン科 ファッションデザイン専攻 2 年田中 未歩子

  • 1998年石川県生まれ
  • 2016年石川県立工業高等学校卒業

総合デザイン科は1年次にすべてのデザインを勉強し、2年次に希望の専攻に分かれます。美術大学よりもいろんなことを一通り学べ、経験できると思い、〈桑沢〉を選択しました。入学すると、スペースデザインが面白いという想定外の発見がありました。勉強をすればするほど、知らないことがある。2年次に上がるときは、スペースデザインかファッションデザインか迷いました。
〈桑沢〉は外部からの講師が多いのが特徴です。デザイン業界の最前線にいる先生の話を直に聞くことができる贅沢な環境は、大きなメリットです。また、〈桑沢〉では課題がたくさん出ます。徹夜は何度もしました。先生に聞けば簡単に教えてもらえることでも、自分でやることを決めて、徹底的に調べる。それによって、さまざまな知識を得られました。
ファッションを学んだことで、今まで「かわいい」とだけ思っていた服の、手間暇がわかるようになりました。また、学校への行き帰りで、さまざまな人の服を間近で見るというような経験ができるのも、渋谷に立地する〈桑沢〉のよさだと思います。
私にとって今、一番興味があるのが、「色」です。色や柄を考えるのが好きで、将来はテキスタイルやニットを手がけてみたいと思っています。

保護者の方からのメッセージ

大学3年生の時に、桑沢デザイン研究所の願書を勝手にもらいに行き、それを見せられ入学したいと言われた時はびっくりしました。大学を卒業するまでには気が変わると思っていました。想像もしなかったデザインの仕事に、親としては戸惑いや心配がありましたが、課題に取り組む、今までに見たことのない真剣な姿勢や、夢を語る時の楽しそうな顔に驚いています。〈桑沢〉で自分の進む道を見つけ、自分の夢に向かって突き進んで欲しいです。

<インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

花岡 沙紀

限られた時間で納得のいくものをどうやって仕上げるか

デザイン専攻科 ビジュアルデザインコース 2 年花岡 沙紀

  • 1993年大阪府生まれ
  • 2011年大阪府立桜塚高等学校卒業
  • 2015年佛教大学社会学部卒業
  • 内定先:株式会社YAOデザインインターナショナル

大学受験の頃に一度は断念した美大進学。しかし、就職活動のとき、中途半端な気持ちで社会に出るのではなく、やりたいことをやってみようと思い、〈桑沢〉に進学することを決めました。
〈桑沢〉の授業では、「誰のために、どのように表現することができるか」を学びました。例えば、 2年次のパッケージの授業では、陳列されたときに、どう見えるかといった実践的なモノの考え方や見方を教わりました。しかし、作品をつくっていると、どうしても周りが見えなくなります。そんなときに冷静に助けてくれる友だちや先生にはとても救われました。
昼間はデザイン事務所でアルバイトをしているので、課題の制作は学校から帰った22時から寝るまでの時間と休日だけ。だからこそ、あらかじめ余裕をもったスケジュールを立て、遅れそうになったら、その都度スケジュールを立て直し、どんなに忙しくても提出期限は守るようにしました。限られた時間をどう使い、自分のつくりたいものと、課題の趣旨に沿うものをどうやってつくるかというせめぎ合い。これがとても大変でした。食品のパッケージを主としている制作会社に内定が決まりました。一般的な広告よりも、長いスパンで消費者と向き合える食品パッケージは、とてもやりがいのある仕事だと思っています。

保護者の方からのメッセージ

「単身上京して〈桑沢〉に通う」と宣言された時は驚きました。体力的にも時間的にも大変だったことと察しますが、先生方や友人に支えられ過ごした2年間の中で、色々な刺激を受けたことでしょう。人との「出会い」以外にも、課題を通して自分自身と向き合うことで大きく成長出来たようです。卒展に訪れた時に、達成感に溢れた姿をみてうれしく思いました。〈桑沢〉で身につけた知識や技術を、仕事で発揮して活躍できることを願っています。

<インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

吉田 知美

働きながら学んだ2年間。だからこそ見えた世界の広がり

デザイン専攻科 プロダクトデザインコース 2 年吉田 知美

  • 1993年茨城県生まれ
  • 2011年常磐大学高等学校卒業
  • 2015年茨城県立医療大学卒業
  • 内定先:パナソニックヘルスケア株式会社

〈桑沢〉に入学したのは、大学を卒業し、理学療法士として病院に勤務して2年目のときです。医療機器はモノクロで単純な形のものばかり。「もっと患者さんの心を明るくする、華やかなものがあったらいいのに」と思いはじめ、デザインに興味をもったのがきっかけです。
いざ入学してみると、病院で働きながら〈桑沢〉に通うのは、とても大変なことでした。シフト制でしたので、授業のある日に休日をもってきて、足りないときは有給休暇を取って対応しました。職場の人たちや〈桑沢〉の先生や同級生の協力があったからこそできたことだと思い、多くの方に感謝しています。
仕事をしているからこそ、現場の問題を実感しています。そこがクラスメイトとは違うところかもしれません。〈桑沢〉で特に勉強になったのは、デサインは見た目の美しさだけではなく、ユーザーが実際に感じている問題点をすり合わせ、ニーズをとらえることです。そして、デザインには読み解く方法があることがわかりました。
また〈桑沢〉の授業で、プレゼンテーションやマインドマップを学んだことは、実際に病院の会議や業務ですぐに活用できました。仕事との両立は厳しかったけれど、だからこそ世界が広がり、成長できたと思っています。

保護者の方からのメッセージ

「好きこそものの上手なれ」小さい頃から描くこと、観ること、想像することが好きだった娘。働きながら学校に通った2年間は、忙しく大変だったことでしょう。時間をやりくりしながら勉強して課題に取り組み、無事に卒業を迎えた娘を誇らしく思います。〈桑沢〉で学んだ技術を人や社会のために活かしていって欲しいです。

<インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

武政 璃沙子

異業種を経験し、入学したからこその強み

デザイン専攻科 スペースデザインコース 1年武政 璃沙子

  • 1994年北海道生まれ
  • 2013年北海道北広島高等学校卒業
  • 2017年自衛隊中央病院高等看護学院、 岡山の看護学校を経て看護師の資格を取得

ショッピングで渋谷を歩いていたときに、偶然〈桑沢〉を見つけました。「この学校は何を学ぶところだろう」と興味をもち、早速調べてみました。そのときに初めて、「デザインを仕事にする道もあること」を知りました。それまでデザインに関わったことがなく、絵を描くのも苦手。デザイナーという選択肢は考えたこともありませんでした。でも、〈桑沢〉という学校を発見してから、「自分を表現したい」「クリエイティブな仕事をしたい」という欲求が芽生え、入学したいと強く思いました。
〈桑沢〉で学んだことは、デザインとは自分の表現したいものを制作するのではなく、誰かのためにつくるということです。それには、さまざまな角度からものを見る経験が必要だと気づきました。相手を全く考えずにつくったものは、結局表面上のものでしかないからです。その意味では、看護学校という異業種を経験して〈桑沢〉に入学したことは、私の強みだと思えるようになりました。
今取り組んでいる住宅の課題は、他の制作物とは比較にならないほど多くの、クリアすべき条件があります。問題を解決するために着目したポイント、それを置き換えるための着想、最終的な落とし込みとプレゼンテーション。どの段階も興味深く、考えて悩むのもまた楽しい時間です。

保護者の方からのメッセージ

以前からものづくりに関心を持っていた娘が、縁あって〈桑沢〉に入学することができ、本人共々大変光栄に思います。さまざまな分野で活躍する講師の方々の指導を受ける機会を得て、課題を仕上げるのに腐心している様子を見ると、貴重な経験をさせていただいていると、ありがたく感じ入ります。〈桑沢〉で学んだことは、今後、必ず役立つことでしょう。卒業まで残すところ一年ですが、精進してよいものをつくって欲しいと願っています。

<インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

東 裕人

やりたいことだから、一生懸命になれる場所

デザイン専攻科 ファッションデザインコース 1年東 裕人

  • 1994年埼玉県生まれ
  • 2013年開智高等学校卒業
  • 2017年法政大学デザイン工学部卒業

大学生になってから、ファッションに興味をもちました。就職活動が視野に入ってきたときに、「服をデザインしたい」と強く思いはじめ、専門学校を調べました。〈桑沢〉を選んだ理由は、デザインを重視しているイメージがあったからです。
それまでは、自分が着たいと思う服だけにしか興味がありませんでした。でも、入学して実感したのは、デザインは客観的に行うものだということ。〈桑沢〉の課題では、主にレディースをつくっていました。メンズとはアプローチの仕方が全く違いますし、特にスカートには実感がないこともあって苦戦しました。「自分が着ないものをつくるから、女性がつくるよりも面白い発想ができるよ」と先生に励まされました。既成概念を壊すことも、〈桑沢〉に入って学んだことです。
頭でデザインしたものを、パターンに起こし、実物にする。知識も技術もゼロの状態から、1年間で身につくとは思ってもみませんでした。夜間のデザイン専攻科は年齢も立場も違うさまざまな人がいます。学ぶ姿勢がみんな前向きで一生懸命。クラスでは作品について厳しい意見も飛び交います。やりたい気持ちがある人しか来ていない。私もやりたいことをやっているから、授業の内容がグングン頭に入ってくる。これこそ、私が〈桑沢〉に入って本当によかったと思うことです。

保護者の方からのメッセージ

大学3年生の時に、桑沢デザイン研究所の願書を勝手にもらいに行き、それを見せられ入学したいと言われた時はびっくりしました。大学を卒業するまでには気が変わると思っていました。想像もしなかったデザインの仕事に、親としては戸惑いや心配がありましたが、課題に取り組む、今までに見たことのない真剣な姿勢や、夢を語る時の楽しそうな顔に驚いています。〈桑沢〉で自分の進む道を見つけ、自分の夢に向かって突き進んで欲しいです。

<インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

木村 冴

ジャンルを超えて技術を吸収

総合デザイン科 1年木村 冴

  • 1997年千葉県生まれ
  • 2016年茨城県立取手松陽高等学校卒業

大学進学を目指していましたが、受験が上手くいきませんでした。自分がやりたいのはやはり美術というよりデザインだと再認識しました。すぐに見学させてもらえないかと直接問い合わせたのが、〈桑沢デザイン研究所〉でした。了解いただき、ファッションデザインの授業を見せてもらいました。

デザインというと広告というイメージがありましたが、〈桑沢〉ではほかにもいろいろなことが学べる環境であることに惹かれました。入学当初は、ビジュアルデザインを専攻しようと思っていましたが、いまはファッションに興味がわいています。 伝えるという面では、デザインも美術も同じ。でも、両者はかなり違います。美術では、簡単に伝わらないことに魅力がありますが、デザインは、受け手や使う人のことを考えて、伝わらないと意味がありません。その伝え方が大事だということが、よくわかってきました。

デザインについて深く、さまざまなジャンルから学べるため、自分の視野が広がっています。ファッションの人がビジュアルデザインをしても面白いし、その逆もあり。表現の切り口は違っていても互いに通じていて、遠回りと思えるコースをたどることで、かえって新しい表現が生まれることもあるのかなと感じています。

保護者の方からのメッセージ

勧められるがまま高校の美術科に進んだ娘が、自ら選んだのが〈桑沢〉でした。飽きっぽく意志が弱いところが心配でしたが、真剣なまなざしで課題に取り組む姿に、確かに強く歩みはじめたのだなと感じます。〈桑沢〉での縁や経験が未来につながり、拡がり、力となり、娘を彩ってゆくのでしょう。

<インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所

山岸 由依

真剣に課題に取り組むことから未知の可能性に気づく

総合デザイン科 ビジュアルデザイン専攻 3年山岸 由依

  • 1994年長野県生まれ
  • 2013年勇志国際高等学校卒業
  • 内定先:株式会社 東京アドデザイナース

美術やデザインの仕事をしたかったので、よい専門学校はどこかと探していました。その頃〈桑沢デザイン研究所〉の卒業制作展を見ました。ほかの学校の卒業制作では、イラストなどで自分を表現するものが多いように見えました。でも〈桑沢〉は違い、自分ではない誰かに向けられた表現ができているという印象。私も、自分のために表現するより、人や環境に合わせて表現することが好きだったのでこの学校にしました。1年生の頃は、たくさんの課題をやるので精いっぱいでした。大変だったのが、授業「平面・色彩構成」の最終課題での、大きなパネル制作。あまりに大変で、もうやめたいとまで思いましたが、3日徹夜してなんとかやり終えました。そのときの達成感は大きかった。手作業は好きでしたが、いろいろな課題を通して、思っていた以上に器用であることに気づきました。

以前は興味をもてなかった、タイポグラフィの面白さにはまっています。明治・大正時代の字体を模写したり、フォント固有のイメージを考えたりしています。フォントに込められたイメージが理解できれば、新しいフォントのデザインに活かすこともできるからです。写真や画像の構成、グラフィックデザインなど、ほかのジャンルに取り組むことで新たな発見もあるのかと思います。それがいまから楽しみです。

保護者の方からのメッセージ

〈桑沢〉への進学は本人が強い確信を持っての結論だったと思います。親子で参加したオープンキャンパスでは、学生たちの清々しい対応と生き生きとした姿に安心感を覚え、将来の我が子を無意識に重ねていました。〈桑沢〉での3年間で培ったものは揺るぎない自信となることでしょう。

<インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所

堀越 千春

デザインに正解はない。問題に対して、答え方は無限にある

総合デザイン科 プロダクトデザイン専攻 2年堀越 千春

  • 1988年千葉県生まれ
  • 2006年市原中央高等学校卒業
  • 内定先:日都産業株式会社

美大を目指し、8年間浪人しました。が夢叶わず。でも、どうしてもデザインを学びたかったので、ほかの専門学校よりも1年長い3年間、みっちりとデザインを学べる〈桑沢〉を選びました。最初の進路希望はビジュアルデザインでした。しかし課題に取り組んでいるうちに、本当にやりたいのは「手を動かしてものをつくることだ」と気づき、いまはプロダクトデザインを専攻しています。

以前は、他人の作品にあまり興味はありませんでした。「自分が一番だ」「一番にならなければならない」という意識が強かったのかもしれません。けれども〈桑沢〉に入ってみると、クラスの人たちは年齢や経歴、ものをつくってきた期間もバラバラ。そんなみんなの作品を見ていると、素直に作品のよさを認めることができました。それは、デザインに正解はないということ。ひとつの問題に対して、答え方は無限にあります。そのバリエーションが〈桑沢〉にいると見えてきたのです。それに気づいてから、ものをつくることがさらに楽しくなり、よいと思うものの幅も広くなりました。

ものの形に触れることが大好きです。だから、「形」という概念を今よりもっと自分のなかで広くとらえていきたい。そしてそれを工業製品や日用品に落とし込み、多くの人に愛されるようなプロダクト製品をデザインしたいと思っています。

保護者の方からのメッセージ

小さい頃サッカー教室でみんながボールを追いかけているなか、息子はグラウンドに絵を描いているような子でした。今は課題ひとつひとつに妥協することなく、時が経つのも忘れて取り組んでいます。完成作品には、まっすぐな想いと前作よりも成長した姿がうかがえ、親として嬉しく思っています。

<インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所

菅原 彩音

精魂尽くして挑んだ課題。その経験から「いま」がある

総合デザイン科 スペースデザイン専攻 3年菅原 彩音

  • 1996年埼玉県生まれ
  • 2014年東京都立晴海総合高等学校卒業
  • 内定先:株式会社 七彩

〈桑沢〉では1年次のときに、ビジュアル、プロダクト、スペース、ファッションの四つの分野について同時に学びます。すべてのデザインの基礎を勉強しつつ、自分がこれから何をしたいのかを確認できるいい機会でした。改めてスペースデザインを学びたいという確信がもてました。

そして2年次になり、1年次のクラスの人と専攻がバラバラになっても、自分の専攻ではわからないところ、たとえばプレゼンボードであればビジュアルの人に、家具であればプロダクトの人に、気軽に相談できるのは〈桑沢〉ならではの利点だと思います。一番大変だったのは、2年次後期の「住環境デザイン」の課題です。建築家の篠原一男が設計した住宅をひとつ選んで分析し、1/30の模型をつくり、最終的にその隣に自分が考える住宅を設計する授業です。模型をつくるのに苦労しました。毎日夜中まで制作して、気づいたら朝ということも……。精魂尽くして体重も落ちるくらいつらかったけれど、いい勉強になりました。

「これだけやったんだ」という達成感を得られ、その成果をポートフォリオに載せることもできて、自信につながりました。インテリア系の会社に就職が決まりました。これからは仕事をひたすら頑張り、会社でも社会でも必要不可欠な人間になることがいまの目標です。

保護者の方からのメッセージ

つらいながらも一生懸命にやるほど好循環が訪れる。社会に出る前に「社会」そのものを学ぶ、絶好の機会をいただきました。この3年間で自らの未来を少なからずデザインできたように思います。この先、誰かの助けとなり、多くの人々に喜んでもらえる仕事ができればいいと願っています。

<インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所

矢尾 麻琴

アットホームな環境で社会にアピールできる実力を身につける

総合デザイン科 ファッションデザイン専攻 3年矢尾 麻琴

  • 1995年東京都生まれ
  • 2013年東京都立芦花高等学校卒業
  • 内定先:株式会社 ベイクルーズ

描くのは元来好きでしたが、自分の表現にこだわる美術より、社会に求められているデザインに惹かれていました。予備校の先生や周りの評価が高かった〈桑沢デザイン研究所〉を希望しました。

高校卒業後にすぐ自分に適した専攻を選ぶのは、難しいと思います。美術大学やほかの専門学校に進んでも、間もなくやめてしまう知人もかなりいました。反対に〈桑沢〉の昼間部は、色々なデザインを学びながら考える1年間の猶予期間があったことがよかったと思います。

入学当初はビジュアルデザインを志望していましたが、そもそもデザインと美術の違いがわかりませんでした。でもファッションに触れてみると、その面白さに目覚め、専攻の志望をファッションに変えました。紙のなかで完結するビジュアルデザインと比べて、服は立体になり、完成すれば着ることもできる。クラスは少人数制で、先生も親のように親身になってくれます。この環境だから私は続けられたと思います。就職試験のとき、面接官に「桑沢ってどうしてデザイン画がいいの?」と尋ねられました。よいデザイン画は、服の形や細部を想像できるもの。膨大な量のデザイン画が課され鍛えられてきたので、自信をもってアピールできました。

保護者の方からのメッセージ

本当に実りの多い3年間だったと思います。毎日重い荷物を抱えて満員電車に乗り、夜遅くまで課題に取り組む日々でしたが、家でも明るく振る舞っていました。こうして頑張ってこられたのは、先生方や友人との出会いや支えがあったからこそと感じ、〈桑沢〉でよかったと思います。

<インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所

畑邊 紗里

やり残して後悔しないチャレンジを。「好きなこと」の外へ手を伸ばす

デザイン専攻科ビジュアルデザインコース 2年畑邊 紗里

  • 1991年熊本県生まれ、千葉県育ち
  • 2011年東京成徳短期大学幼児教育学部卒
  • 保育士の仕事を経て、2015年、桑沢デザイン研究所入学
  • 内定先:株式会社デザインバス

幼児教育か美術・デザインか。大学進学時にどちらの方向に進もうか迷いましたが、そのときは幼児教育に進みました。大学卒業後は4年ほど保育士として働きました。仕事は慣れてきましたが、次第に自分にやり残したことはないだろうかと考えはじめるようになりました。変えることができるのはいまのうちだ、やはりデザインをやろうと思い切って転身を決意しました。デザインを学ぶことのできる学校を色々調べましたが、複数の課程があり、さまざま人が集まる〈桑沢デザイン研究所〉の夜間部を選びました。

社会人を経験したといっても、デザインについては知らない状態と同じでした。広告など華やかなイメージがあったデザインにも、細かい作業や技術が必要で、それらを身につけることに苦労しました。そのなかではパッケージデザインは面白いと感じました。実際に取り組むと、興味が広がることも多く、文字そのもののデザインも、そのひとつでした。

さまざまな講義を受け、自分の好きなものをつくるだけがデザインではないということがよくわかりました。社会を意識してマーケティングをし、コンセプトからデザインすることも大事。自分の好きなものの外にまで手を伸ばすと、得られることが多くあると考えられるようになりました。

保護者の方からのメッセージ

「ここで学んでよかった」と話す娘の表情に、有意義だった〈桑沢〉での日々を垣間見ました。仕事と両立しながら課題に取り組み、能力差を痛感したこともよい刺激となり、達成感も格別だったと思います。ものづくりのプロセスや人々の「想い」に触れたことは、大きな糧になったことでしょう。

<インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所

飯田 航起

学んだのは、デザインを考える上でのさまざまな角度

デザイン専攻科 スペースデザインコース 2年飯田 航起

  • 1987年大阪府生まれ
  • 2006年大阪教育大学附属平野高等学校卒業
  • 2011年慶応義塾大学商学部卒業

社会人として4年間、営業の仕事をしていました。でも、スペースデザインの仕事をしたいと思い、〈桑沢〉に入学しました。入学以前はデザインに直接関わったことがなく、作品をつくること自体が新鮮で、課題がたくさんあっても楽しい毎日です。

授業では、先生に「君たちがいままでやってきたことはデザインじゃないんだ」とよくいわれます。「いままでのはアイデア止まりだ」と。好きなものをつくるだけではダメで、客観的な立場から分析することが大切なのだと教えられました。〈桑沢〉に入る前は、他人がどう思うかなんて想像したこともなかった。「この椅子は、なぜ座りやすいんだろう」という、使う人が快適に思う感覚。そこに目を向けるようになりました。

〈桑沢〉で学んだのは、デザインにおける基礎、強度のようなものだと思います。「よいデザインのためには何を考えるえべきか」「そもそもよいデザインとは何だろう」。デザインの考え方を、多彩な角度から教えてもらいました。「デザインとは何か」という問いは永遠のテーマですが、いまはなんとなく、気持ちよく使えるもの、よい生活ができるようになるもの、人のためになるものが、その本質ではないかと思っています。今後もよいデザインはどんなものなのかを見つけながら、自分の考え方をどんどん更新していきたいです。

保護者の方からのメッセージ

社会人を経験してからの入学。最初、息子から「デザインの勉強がしたい」と聞いたときにはびっくりしました。しかし、本人がやりたかったデザインを〈桑沢〉で基礎からきっちり学ぶことができて、喜んでいます。今後は、〈桑沢〉で学んだことを仕事に活かしてほしいと思っています。

<インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所

東田 真理子

さまざまな分野のデザインを洋服に取り入れる

デザイン専攻科 ファッションデザインコース 1年東田 真理子

  • 1991年青森県生まれ
  • 2010年青森県立大湊高等学校卒業
  • 2012年日美学園日本美容専門学校卒業

社会に出て美容師のアシスタントをしていたとき、ヘアーショーでファッションを担当し、洋服をつくる楽しさを実感しました。また、私は洋服のタグに非常に興味があり、大好きなブランドのタグにあるロゴを調べてみたら、浅葉所長のデザインでした。ファッションだけよりも、広くデザインを学びたいと思い、最初の1年間はバイトをしながら基礎造形専攻に入りました。

授業では「デザイン概論」がとても勉強になりました。ここではさまざまなデザインの歴史を学びます。ファッション以外の分野のものを取り入れ、そのテイストを洋服のデザインに落とし込むことがとても新鮮でした。クラスは少人数制なので、先生が必ずフォローしてくれます。「自分のなかでこういうイメージがあって、こんな感じに描きたいのですが…」という曖昧な質問にも、先生は親身になって応えてくれます。以前は作品を見られるのが嫌でしたが、いまではいろんな人に評価してもらいたいという気持ちが強くなりました。

デザインは自己表現です。自分がデザインしてつくったものを共有してくれる人がいて、その人の役に立てればうれしいです。将来は自分のブランドを立ち上げたい。もちろんタグにはこだわりたい。そして、美容師の経験を踏まえて、自分にしかできないデザインがあるのではないかといま、模索中です。

保護者の方からのメッセージ

「どうしてもデザインの勉強がしたい」と美容師を辞め、〈桑沢〉に入学しました。入学後はファッションデザインに夢中になり、自分の進むべき道を見つけることができました。いまではハードな課題もこなせるようになり、作品を見るたびに娘の成長に感動しつつ、ほっと胸をなでおろしています。

<インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所