日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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入学前教育

〈桑沢〉では総合デザイン科(昼間部)自己推薦(AO型)入試・自己推薦入試・指定校推薦入試の合格者を対象に〔入学前教育〕を実施しています。
〔入学前教育〕の課題は「色彩構成」「デッサン」「レポート」「図形演習プリント」の4種類です。
入学予定者から提出された「色彩構成」「デッサン」の参考作品を紹介します。

色彩構成〈図形・線〉

粗密のコントラストはうまく出せています。自由曲線がやや単調なので、そこが改善されればよりダイナミックな構成ができるでしょう。

同一色相の色を使うのはいいですが、配色の仕方が少し単調です。構成のバランスは悪くないので、次は配色を考えてみてください。

自由曲線をダイナミックに配置し、特徴的な形を作り出せました。似たような面積の色面が多いので、形の配置を考慮してみてください。

少ない色数ですが、効果的に色を配置できました。自由曲線の使い方が少しもったいないので、線が活きる形を次は考えてみてください。

面積のコントラストをうまくつけることができました。色はもう少し彩度の高い色を使ってみると、よりインパクトが強くなったでしょう。

自由曲線で動的かつ特徴的な形を作り出しましたが、他の要素がそれをうまく活かせていません。配置する造形要素がよりよく見える構成を考えてみてください。

色相対比、彩度対比、明暗対比を効果的に用い、透明感のある表現です。多くの色を使用していますが、形の特徴を活かす配色できていて、完成度の高い画面ができました。

どっしりとした力強い絵画的な構成で、自由曲線の特徴もよく活かされています。やや重い印象なので、明るい色の分量をもう少し増やしてみてもよいでしょう。

緑から青系の繊細なグラデーションが透明感のあるハーモニーをつくり、画面全体に美しい調和をもたらしています。バランスを考慮し、高い彩度の色面のスペースをもっと多くすると、色相の対比による輝きが増し、経験値を感じさせる丁寧な仕事が生きるでしょう。

明暗のコントラストは力強くよいと思います。自由曲線の流れも美しく効果的です。輪郭の処理、彩色などの仕事が丁寧です。画面全体がやや単調な印象があります。

緑色が画面の中で美しく使われています。塗り方も美しくきれいな仕上がりです。赤と オレンジの色相をもっと変えると良いでしょう。△、□ももう少し大きくていいと思います。

透明感のある配色が美しく、輪郭の表現など仕事も丁寧で、好感が持てます。オレンジ色の彩度を上げる等の工夫で、さらに明暗にメリハリがつき、画面に輝きが増すでしょう。粗密を意識しすぎると、小さな面の効果が薄れてしまうので注意しましょう。

作業がとても丁寧で良いと思います。直線と曲線のコントラストも力強く、リズム感のある構成に仕上がりました。中央の正方形は、もう少し大きくても良かったかもしれません。明度・彩度・色相対比のすべての要素が生かされています。

すみずみまで神経の行き届いた丁寧な作品になりました。水平と垂直の直線が、画面全体の動きを少し止めてしまったのが残念です。いろいろな調子の色を使いカラフルな構成とする場合は、基本となる色を中心に配色の計画をすると良いでしょう。

制作も確実で、画面全体がしっかりしています。楽しそうな形がたくさん生まれて、絵画的な要素も感じます。色相の対比も良く、輝きのある画面になりました。重なりの部分に、もう少し透明感のでる色彩が入ると、より画面に奥行き感が生まれたでしょう。

高彩度の色を積極的に使いモダンな作品になりました。図形の配置を工夫するともっとよくなります。

色相・明度・彩度の対比がすべて含まれてリズムがあります。画面の空間の疎密がもう少しほしいです。

カラフルで明暗のリズムもあり豊かな画面になりました。重なり部分が小さくなりすぎないようにしましょう。

明るい色と暗い色のコントラストで空間を感じます。彩度の低い色が少し加わってもいいでしょう。

色彩構成〈花・果物・野菜〉

モチーフをよく観察し、丁寧にシルエットが描けました。配置、配色もバランス良くできました。

中央下の目立つ部分の配色にもう少しコントラストをつけることができれば、シルエットの形態を活かせたと思います。次は透明感のある配色にもチャレンジしてみてください。

シルエットの面白さをうまく活かすことができました。次はもう少しアクセントになる色なども取り入れてみてください。

モチーフの特徴をよく捉えられ、美しいシルエットが描けています。水色も効果的に使えています。若干隣接する面のコントラストが足りない部分があるのが惜しいところです。

モチーフをよく観察し、形態の持ち味を生かしたシルエットがよく描けています。モチーフを大きく配置することで、大胆な構成ができました。透明感を活かした配色がもう少しできるとより良くなるでしょう。

透明感のある配色で、とても綺麗に構成ができました。若干、画面が同じような面積の要素が多く感じられるので、次に作るときは要素の粗密をもう少し意識してみてください。

モチーフを画面全体にダイナミックに配置し、力強い構成を作れました。明暗対比で空間は作れましたが、背景とモチーフの2分割の印象になり、若干動きが止まってしまった印象があります。

モチーフの特徴の違いが、変化のあるリズミックな画面を作っています。中間の明度が多い配色は難しいのですが、全体の彩度を落とすことなく、色相の対比ができています。小さすぎる分割面は美しさを損なうので、ある程度の大きさを与えましょう。

モチーフを大きく使って、それぞれの形の持つ特徴を生かすことで画面に美しい変化をもたらしています。また、彩度の対比と明度の対比がセンス良く配色されています。重なりの部分は色のつながりを意識していて透明感を感じますが、もう少し強い色相の対比を加えるとより楽しい印象になるでしょう。

植物の特徴を美しいシルエットにデザイン化して、画面全体にリズミカルに配置されています。赤と緑の補色も効果的で力強い構成になっています。彩度の高い赤を大胆に使う一方で、微妙なトーンのモチーフが全体の雰囲気とよくマッチしています。

植物の葉をいろいろな角度からデザイン化しているところが、素晴らしいです。明度差があり力強く、透明感のあるシャープな印象を与えます。分割面が小さなところがありますが、仕事が丁寧なので、全体的には楽しくリズミカルな構成になっています。

明暗の対比に逃げることなく、色相とトーンの変化で空間を感じさせます。彩度対比の効果も見られ、有彩色を使うことの楽しさが画面全体から伝わってきます。

変化のあるモチーフのフォルムが画面に動きを与えています。和を感じさせる中間的な色合いのなかで、ポイントとなる赤の彩度が生きています。構成がやや中央に集まりすぎているので、四隅のスペースに変化をつける意識があるとよいでしょう。

たくさんの色を使いながらも、まとまりのある楽しい構成になりました。形態の重ね方による変化で、画面にリズム感が生まれています。重なりが、やや不透明な個所が多いものの、落ち着いた印象をつくりだしています。透明感のあるクリアな配色にもチャレンジしてみましょう。

たくさんの種類のモチーフで画面を埋め尽くしたことで、豊かな表現の構成となりました。細かい分割なのに、とても丁寧な仕事をしています。調子を揃えているものの、色相の動きが感じられ、それが画面にリズムを生みだしています。

配色がとても美しいです。モチーフの重なり合う部分を細かくしすぎて、本来の形を少し見えづらくしている点に気をつけましょう。

自然物の特徴を生かしたフォルムを上手に重ねて、透明感も出ています。大きな形がひとつあってもよいでしょう。

落ち着いた和風の色合いを感じさせるおもしろい作品です。次回は、ぜひ彩度の高く強い画面構成も試してください。

デッサン〈手〉

柔らかめの鉛筆によるタッチと、消しゴムで抜いたハイライトを使って、手の量感を力強く表現したデッサンです。手首をしっかりと曲げることで、曖昧になりやすい手首の構造を捉えることができました。

つまむ仕草を手の甲の側から描いています。関節や筋、皮膚のシワなど細かいところまで丁寧に描写できています。

同じくつまむ仕草ですが、こちらは手のひら側から描いています。筋肉の厚みや丸みを自然に表現できています。

ハイライトをうまく使って面の変わり目を適確にとらえたデッサンです。球体に触れる指先の表情まで観察がゆきとどいています。

丁寧に重ねられたトーンで柔らかい量感を表現しています。親指の付け根から手首にかけての構造を理解できれば、よりしっかりしたデッサンになるはずです。

鋭い線を丹念に重ねて有機的な曲面を表現しています。画面に対してモチーフがやや小さく感じるので、構図を考えるときに量感や運動感を意識するとよいでしょう。

素直で自然な描写です。小指の付き方や手首などの内部構造を学び、さらにしっかりとした形態把握を目指しましょう。

思い切りの良いタッチがモチーフの形にしっかりフィットしているため、手を握りしめる力までよく伝わってきます。さまざまなモチーフに挑戦して、表現の幅を広げましょう。

細部まで丁寧に観察されていて、肌の柔らかさまで感じることができます。今後は、骨格や大まかな面の組み立てなども意識しましょう。

手の自然なポーズを全体として表現できています。手首から親指までの面の組み立てを把握でるようにすれば、さらに良くなるでしょう。

勢いのあるタッチが重なった重厚なデッサンです。手を正面から見ていることもあり、中指と薬指の形がわかりづらいのは惜しいところです。

面の組み立てや流れを意識してタッチを重ね、有機的で自然なデッサンとなりました。突出している部分にアクセントを加えると立体感が見やすくなるでしょう。

手の形、肌の質感をバランス良く再現できました。ハーフトーンが美しく、ハイライトが面の変わり目を示すアクセントとなっています。

手の量感や運動感を力強く表現しています。タッチやトーンがより形に即したものとなれば、抜群のデッサンといえそうです。

握りしめた手の「力」を感じさせる、やや荒削りながら堂々としたデッサンとなりました。輪郭線やタッチだけに頼らず、中間明度のトーンをうまく活用できると、「かたまり」の感じまで表現できます。

手を丁寧に観察して細かなシワまで繊細に描写しています。手首から手のひらに移るところなど、「形の変わり目」を意識して面を分節すると、形の把握がさらにしっかりするでしょう。

形の変わり目を捉え、面で立体を組み立てるように描いているので、手のひらと指の距離や光の方向などがよく分かります。作業に無駄がなく、確かな基礎力を感じるデッサンとなりました。

親指と人差し指のかたちが見えづらいものの、手のひらと折り曲げた指の関係がよく表現されています。

柔らかく明るいトーンが中心の繊細な描き方ですが、握り込んだ手の状態を的確に観察できているので力強さを感じます。

手の量感と運動が鉛筆のストロークにしっかりと対応しているので、生き生きとしたデッサンとなっています。

線の強弱や明度差を活かしたシャープなデッサンです。人差し指の第3関節(付根あたり)のかたちが明瞭なら、さらによくなったでしょう。

手のひらの起伏やシワにいたるまで、粘り強く観察して描いていることが伝わるデッサンです。

繊細な描写を丁寧に重ねて、手の厚みや質感を表現しています。

鉛筆を思い切って乗せてゆく描写が印象的です。より複雑なポーズにも挑戦してみましょう。

ハッチングで面の流れを捉え、手の柔らかな量感を表現できています。

経験不足ながら、時間をかけてじっくり対象を観察する態度に好感が持てるデッサンです。

手の運動、量感、構造を的確に捉えることができています。目標を高くもって、さらに難しい課題にも挑戦しましょう。

構造やプロポーションがやや不正確ですが、有機的で複雑な形を丁寧に追いかけたデッサンです。

全体にバランスよく描写された素直なデッサンです。

手がつくり出す動き、量、空間をきちんと把握しつつ、細部も適切に描写されていて、確かなデッサン力を感じさせます。

明度の幅が狭くなってしまいましたが、着実な観察と力強い描写が印象的です。

複雑な立体をきちんと面でとらえ、適切なトーンで表現することができています。

デッサン〈紙〉

くしゃりと丸めた紙を少し開いて、低い視点から綿密に描いています。画面の三箇所に置かれた特に暗いグレーが強すぎるために、複雑な折れ目を表現するタッチに目が行きづらくなっているのが惜しいところです。

紙の立体にほぼ真上から光を当て、陰影をからりとした調子で表現しています。画面中央の部分で、手前に出ている面の変わり目と、投影による暗さとが、似た黒さで表現されていますが、ここに変化をつけると面の方向が分かりやすくなるでしょう。

暗い部分のトーンがやや似てしまいましたが、紙の折り方や置き方に工夫が見られ、表面の抵抗感もしっかり表現されています。

光と面との関係を明暗の階調に置き換え、さらに適切なアクセントを加えて立体感を表現する課題です。このデッサンは、丁寧な作業で「面」を感じながら描けています。中間の階調がやや似ているのが惜しいところです。

照明と面、そして陰影の関係をしっかり理解し、繊細なタッチでトーンを組み立てています。奥行きのあるモチーフなので、遠近を大胆に表現する工夫もしてみましょう。

課題の意図を理解し、複雑な形に積極的に挑戦しています。トーンと組み立てはおおよそできていますので、鉛筆の使い方を工夫して面の方向や手前と奥の違いを表現しましょう。

平面に形を与えて自立させ、光を当てて陰影の階調を作るという課題に対して、積極的に工夫をこらしています。

面の方向が分かりづらいところもありますが、メリハリのあるトーンを使って紙立体のシャープさを表現できています。

微妙なバランスで自立する立体が面白く、また面の方向と光の方向も明快に表現されています。

湾曲した紙の表面を繊細に描写できました。中間明度がやや多いので、明暗の幅を広げることを意識してみましょう。

複数の光源から台への投影が、きちんと観察されています。紙立体のもっとも暗い面がやや黒くつぶれて見えるので、もう少し明るくするとさらに良くなると思います。

デッサン〈静物単体〉

ビンの水平断面を示す楕円の補助線が少し傾いていますが、ガラスの写り込みやラベルの文字など、細かなところまで丁寧に観察して描写されたデッサンです。

ビンの構造をしっかり捉え、ガラスの質感も表現できています。ラベルの下側の縁を示す楕円のわずかな歪みが惜しいところです。

物の形を正しく把握し、固有色や質感を描写する課題です。抑揚の効いた描写で、瓶の肩のボリュームと側面の回り込みを見事に表現しています。

シャープで密度の高い描写が持ち味です。適確に鉛筆の硬さを使い分け、効率よく作業を進めることができました。

幅広いトーンと繊細なタッチでを紙の抵抗感を表現しています。接地の影と手前の稜線がやや強いため、その他の部分が見づらいのが惜しいところです。

短い時間で的確に描写しています。映り込みの詳細さに比べると、ビンの肩が手前に出てきている部分(量感の中心)がやや曖昧に見えるので、はっきりと強調してみましょう。

ビンの構造やプロポーションを正しくとらえています。ガラスの透明感も自然です。補助線(楕円)でラベルの形を整え、回り込みの描写を調整すれば、さらに良くなるでしょう。

固有色や質感を細部まで丁寧に表現した密度の高いデッサンです。わずかなパースのゆがみは、作業の途中で見直すことで修正できるでしょう。

のっぺりとしがちな単純なモチーフですが、計画的にハッチングを重ね、トーンを適切に使い分けることで、引きしまった描写となりました。

ふたは構造がつかみづらく、正しく描くためにたくさんの補助線(楕円)が必要ですが、面倒がらずに作業していることがうかがえます。

時間をかけ丁寧にハッチングを重ねることで、曲面上の明るさの移り変わりを見事に描き出しています。質感や固有色の表現も適切です。

表情が豊かで明度に幅のあるトーンを使って光や面の方向を表現できています。接地しているところや窪んでいるところの黒がやや似ているので、手前と奥の区別を意識しながら差をつければ、さらに良くなるでしょう。

形をとることから細部の描写まで、無駄なく描き進めることができています。鉛筆の使い方も手慣れていて、明快で硬質なデッサンとなりました。

モチーフの質感や細部を粘り強く描写しています。ビン全体の回転軸が弓なりに曲がってしまったのが惜しいところです。手首を中心としたストロークを減らしたり、絵を逆さまにして形を確認したりすると改善できるでしょう。

約15時間にわたって観察と描画くりかえす粘り強さ。技術以上に描き手の姿勢が伝わってくるデッサンです。

指をかける穴のパースがすこし歪んでしまいましたが、ごまかしのきかない単純なかたちを誠実に描ききっています。

回転体のルールにしたがってラベルやロゴのかたちを確認できています。ビンの量感や接地を意識するとさらによくなるでしょう。

倒れた回転体を斜めから見て描いたデッサン。立っている状態に比べて難易度はすこし上がりますが、図法の理解を確かめるのによい課題です。

形にゆがみがなく、細部の描写も見事です。真上から照明が当たっているせいか、瓶の映り込みに対してラベルのコントラストがやや弱く見えます。

角が欠けたレンガを選ぶことで形に変化を与え、描写が単調になることを防ぐことができました。バースが正確なので、視点の位置や対象との距離まで感じることができます。

暗い側の輪郭が強すぎるためやや量感不足の点が惜しいですが、紙の白さや薄さはよく表現されています。

構造、プロボーション、質感ともに過不足なく描けています。側面の稜線や水面が少しパースからずれてしまったのが惜しいです。

丁寧な作業の積み重ねでガラスの質感を見事に表現しています。

細部にとらわれず全体のたたずまいを把握することに重点を置いているデッサンです。鉛筆のタッチに変化をつける工夫をするとさらによくなるでしょう。

物の構造を把握して明確に表現しようとしていることが伺えます。上部の楕円が正しく描けていれば、さらに良くなったでしょう。

デッサン〈静物組み合わせ〉

形がしっかり取れていますし、全体に手が回り、固有色や質感も適切に表現できています。毛の部分の表情や投影のかたちなど、細かな部分を調整すれば、さらに良くなるでしょう。

多くのモチーフをしっかり描き切った意欲的なデッサンです。奥行きや空間の表現がやや窮屈になっていますので、画面の縁と果物の輪郭を離したり、描写の強さに変化をつけたりすると良いでしょう。

性質の異なる物をうまく組み合わせてモチーフを作っています。理にかなった鉛筆の使い方で、奥行きや質感を巧みに表現しています。

物の固有色や質感の違いを自然に表現できました。画面全体に作業が行き届いたバランスの良いデッサンです。

画面を広く使った構図、構造や接地まで配慮した形体把握、質感や固有色の描き分け、すべてにバランスの良い力量を感じます。

物と物との関係を全体として把握し、それぞれの物の特徴を描き分ける課題です。このデッサンは、こうした課題にバランス良くこたえています。今後はより難易度の高いモチーフに挑戦しましょう。

力強いタッチで明確にかたちを描き出しています。コップとリンゴの距離や布の質感を意識して描写に強弱の差をつけてみましょう。

目に見える現象だけでなく、ガラスの硬さや布の張りといった触覚情報まで感じることができる密度の高いデッサンです。

形を正確にとり、細部や質感を描写する力をもっています。モチーフをひとつずつ完成させずに、たえず全体を意識して描写を進めてゆくとよいでしょう。

面の変わり目を手がかりとして立体の組み立てをしっかりと把握できています。自分にとって近く、正面を向いている面から少しずつ細部や質感の描写を重ねてみましょう。

回転させたり、軸をずらしたり、静かななかにも動きのあるモチーフです。ハーフトーンが美しいデッサンですが、固有色の差がもう少しあっても良いと思います。

形、固有色、光の方向が適切に表現できています。手前の毛糸玉をもう少し強く描くと、空間がより良く表現できるでしょう。

輪郭線に頼らず、トーンによってモチーフをしっかりと表現しています。レモンの下部や鍋の側面にあたる反射光がやや単調(強すぎる)かもしれません。

目に見えるものを素直に描こうとしています。今後は、形の仕組みを見抜いて補助線を使ったり、曲面を平面で分析することを学ぶと良いでしょう。

ひとつひとつの物が緻密に描かれたデッサンです。描写にやや堅い感じがありますが、モチーフ・セットの工夫によって、自然に見えます。

画面全体に繊細な作業がいきわたったデッサンです。複雑なモチーフにチャレンジする姿勢に意欲を感じます。今後は量感や構造がしっかりとしたデッサンを目指すと良いでしょう。

個々の物がもつプロポーション、立体感、質感が適切に表現できています。さらに、物と物との関係や距離感を表現できると良くなります。輪郭線からではなく、空間、量、面、線の順序で形を把握するよう心がけましょう。

モチーフセットに工夫があり、形も的確にとれています。細部まで克明に描く粘り強さには目を見張ります。大まかな全体像を作ってから徐々に細部を詰めていく段取りを身につければ、量感や奥行きあるデッサンとなるでしょう。

物をきちんと観察して素直に描こうとする姿勢がうかがえるデッサンです。接地している部分から形をとっていくと全体が安定します。またハッチングを徐々に重ねて段階的にトーンの種類を増やせば、質感や固有色の描き分けがやりやすくなるでしょう。

剣玉の構造など改善の余地はありますが、質感を的確に捉えたデッサンとなっています。

構図、かたち、トーン、質感描写など、すべてにおいて安定した力量を感じるデッサンです。

モチーフセットの工夫によって「動的な力の均衡」と「色や質感の対比」を演出できています。描写も堅実で、デッサンの基礎ができているようです。

ステッチひとつにいたるまで時間をかけて克明に描写されたデッサンです。中明度のトーンを使いこなせば、さらに高い密度感が出せるでしょう。

構図はやや単調ながら、物の量感や接地を大事にしながらぐいぐいと描いてゆく姿勢に好感が持てるデッサンです。

課題をしっかり把握し、自分なりの目標を掲げ、分からないところは質問する。こうした習慣ができていることが画面に書き込まれた言葉から伺えます。

箱の映り込みや鎖の構造など、複雑で把握が面倒な部分も、逃げずに正確に描けています。

多様な質や固有色のグレーへの置き換えが見事です。やや堅さが見られるものの、全てのモチーフをしっかり描ききっています。

モチーフの組み合わせを工夫し、形をとり、陰影をつけ、質感を描写する。それぞれの作業が正しい順序で着実に積み重ねられているのが分かります。

モチーフの組み合わせや構図に工夫の余地がありますが、細部や質感がとても繊細に描写されたデッサンです。

それぞれのモチーフの質や固有色の違いがよく観察されています。クラッカーの置き方を工夫すればもっと良くなるでしょう。

トイレットペーパーとリンゴの接する部分のコントラストがやや強すぎる点以外は、全体にとてもよく描かれています。

ラベルの文字など細かい形のくるいが残っているものの、モチーフの大まかな形は、伸びのあるタッチでしっかりとつかめています。

伸びのあるタッチが印象的な力強いデッサンとなっています。 箱の底面のパースがずれてしまったのが惜しいです。

それぞれのモチーフが同じ水平な平面に置かれている感じが少々弱いのが気になりますが、細部まで詳細に観察された密度の高いデッサンとなっています。