NEWS|デザインニュース

2014.12.05ジェームズ ダイソン アワード 2014

情報提供:菅原祥平 (総合デザイン科 プロダクトデザイン専攻 3年 在学生 )

日本国内2位 および 世界TOP20

共同制作者
北野 智士 東京工業大学大学院

作品概要

インスピレーション
超高齢社会に伴い、脳卒中による麻痺や転倒による骨折を原因とする歩行機能障害が増加しており、重度の障害から回復するためには適切なリハビリが必要となります。現在は各関節を固定する装具を用いてリハビリを行っていますが、これでは筋肉を使わず装具に頼った歩行になるため、より効果的で自然な歩行のリハビリを行うためのリハビリアシスト装置が研究・開発されています。しかしこれらのリハビリアシスト装置は高額である、大掛かりで装着に時間がかかる、という問題点を抱えており、リハビリの現場において普及するには至っていません。
そこで私達は“足の力を100%の補助する必要はないのではないか”という医師のアイデアを基に、小型で扱いやすいリハビリアシスト装置を開発しています。

開発段階
開発にあたり、実際のリハビリ現場で求められている機能を知るために医師や理学療法士とミーティングを行い、求められる機能を調査しました。これを基に試作1号機で、基本的な動作を確認する実験をすでに終えています。実際に試してもらうことで、取り付け方や使用方法についてのフィードバックを得られました。
現在はそのフィードバックをもとにした試作2号機を作り、病院の協力のもと効率的にリハビリを補助するための制御系の調整を行っています。

機能
Raplusは現在リハビリに使用されている装具に取り付けることで膝の動きをアシストします。従来のリハビリアシスト装置と異なり既存の装具を活用し、さらに膝の力の半分程度の補助力とすることにより手のひらに収まるほどの小型軽量化を実現しました。試作2号機では、装具に専用のアタッチメントを追加することで、装置を簡単に取り付けることができ、限られたリハビリ時間を有効に活用できます。リハビリの際には加速度センサを用いて歩行のタイミングを検出することで、接地時には膝の曲がり具合に応じた補助力を生成し膝折れを防ぎ、振り出し時にはトルク制御により関節をフリーにすることで自然な歩行をアシストします。将来的には、Raplusによって計測される歩行データを共できるネットワークを構築することを目指しています。Raplusを使用する人たち全員で効率の良いリハビリ方法が構築されていきます。また同じ境遇の患者さん同士が交流を行える場は、精神的な緩和にも貢献できるかもしれません。

関連URL  https://www.youtube.com/watch?v=aRO7On4CmdI