総合デザイン科 2・3年次 専門課程 PD|プロダクトデザイン専攻

SD2019

自動車、電気製品などの工業デザインから生活用品まで。環境やコストなど、さまざまな制約を乗り越えるデザイン能力を養う

プロダクトデザインでは、携帯電話や文房具、自動車やキッチン用品など、量産されている、目に見えるものすべてが対象となりす。人々はその製品を選び、使うことを通して、その人らしく暮らし、生きています。つまりプロダクトデザインには、人間の意識や哲学を変えることのできる力が秘められているといえます。そして、プロダクトデザイナーは、私たちが生きる社会に対して、あらゆる責任を負っているといっても過言ではないでしょう。どんな材料でつくるのか、どのように生産するのか。できあがった製品だけではなく、素材や加工方法など、例えば環境問題にも配慮する必要があります。

カリキュラム詳細

基礎知識や技術はもちろん、求められる社会的責任も

目標

具体的な条件が設定された課題を制作しながらデザインプロセス全体を経験し、2年次後半から始まる就職活動に対応できるようにする。

プロダクトデザインには、二次元と三次元の垣根を自在に乗り越える能力が必要です。製図やモデリングなどの表現技術、発想力や提案力を養う「技術演習」「デザイン実習」「理論講義」を経て、後期の課題では具体的なテーマが設定され、デザインにおける一連の過程を体験します。

専門講義
人間と道具の関わりについて考え、プロダクトデザインの社会的責任と可能性を正しく理解します。
前期 後期

プロダクトデザイン論ⅡA

コンセプトやアイデアを重視した説得力のある企画を立案し、コンパクトなプレゼンテーションを繰り返すことで、デザイナーに必要な行動力のともなった解決力を身に着け、プレゼンテーション能力も養います。

プロダクトデザイン論ⅡB

道具、人間、生活、社会、文化、技術、経済のそれぞれの関係を、プロダクトデザインの観点から考えます。また、材料と加工方法を、設計、製造、使用のそれぞれの場面を通して理解します。

技術
プロダクトデザインを進める上で必要な、発想手段、検討手段、表現手段を具体的な作業を通して習得します。
前期 後期

表現技術ⅡA(製図)

「製図」の意味とルールを把握し、デザインを検討、確認、伝達する表現技術を習得すします。

表現技術ⅡD(カードリーダ)

スケッチ、製図、モデリングの技術を応用して、複雑な要素をまとめる造形力を養います。

表現技術ⅡB(スケッチ)

マーカー、チョークなどの画材を使い、デザイン検討、デザイン伝達に有効なスケッチ技術を習得します。

発想ワークショップⅡ

科学的、分析的な手法で現状を把握し、問題の発見、解決、発想をデザインにつなげる技術を学びます。

表現技術ⅡC(モデリング)

クレイモデル、モックアップモデルを通して、面と稜線を理解し、造形力を養います。

デザイン
道具の目的や用途など、プロダクトデザインのさまざまな問題を理解し、その解決策としてのデザインを具体的な形で提案できる能力を、一連の作業を通して学びます。
前期 後期

プロダクトデザインⅡA(テープカッター)

使用目的と使用場面を理解し、デザイン上の制約、構造、素材、加工方法を考えながらデザインします。

プロダクトデザインⅡC(インターフェース)

操作シークエンスを実際に確認しながら、マンマシンのインターフェースを学び、使いやすく美しい、魅力的なデザインを完成させます。

プロダクトデザインⅡB(ポートフォリオ)

学生各自が一年次に制作した作品を見つめ直し、就職用のポートフォリオをつくり出すなかで、自分とは何かというセルフイメージの構築と、自分はどうなりたいのかという未来への夢を確認します。

プロダクトデザインⅡD(ドライヤー)

具体的な要件と制約を設けた製品開発シミュレーションを通して、精度の高いデザインを学びます。

プロダクトデザインⅡE(防災生活用品)

提案型用品をテーマに調査と分析から課題を発見し、それを解決するためのデザインを考えます。

3年次 技術を確実に身に付け応用し、発想を形にできるように

目標

卒業制作やプロダクトデザインに関する研究を深めながら、社会で活動するための準備を整える。実際に使われている高度な工学的技術にも触れる。

コスト、環境への配慮など、あらゆる制約のなかで調整が求められるプロダクトデザイナー。その視野を広げ、発想力を鍛えるための課題が増えます。卒業制作では自らテーマを設定し、ラフモデル制作から完成作品の論理的なプレゼンテーションまで、社会に出る前の集大成を行います。

専門講義
人間と道具の関わりについて考え、プロダクトデザインの社会的責任と可能性を正しく理解します。
前期 後期

デザイン実務論

デザインの現場でのコミュニケーションの方法や実務を紹介し、現場認識を深め、視野を拡大します。

手で考える道具と技術

古代の生活技術の体験を通して、環境、生活、道具、技術、知恵について考察し、道具の可能性を探究します。

技術
プロダクトデザインを進める上で必要な、発想手段、検討手段、表現手段を具体的な作業を通して習得します。
前期 後期

デザイン分析

過去、現在の具体的な製品の紹介、分析、批評を行うことで、プロダクトデザインを考察します。

プロダクトデザイン演習

短期間で完結する演習作業とプレゼンテーションを繰り返すことで、提案力、プレゼンテーション能力を向上させます。

人間生活工学

科学的にヒトを測定することでデザインを検証し、その結果を新しい提案に還元していく方法を学びます。

コミュニケーションデザイン

プロダクトデザイン業務におけるグラフィックデザインの活用を学び、表現技術の応用力を養成します。

デザイン
道具の目的や用途など、プロダクトデザインのさまざまな問題を理解し、その解決策としてのデザインを具体的な形で提案できる能力を、一連の作業を通して学びます。
前期 後期

プロダクトデザインⅢ(自由テーマ)

テーマ設定、スケジュール管理を含めて、自主的にデザインを進行させる能力を養う。

 
ゼミナール/卒業制作
少人数のゼミに分かれ、一流デザイナーによる指導とともに、自らのテーマを掘り下げていきます。

大縄 茂ゼミ

(有)デザインオフィス ジー・ワン/デザイン顧問

坂本敏昭ゼミ

ナヴァプロダクツ代表取締役・デザイナー

・卒業後の進路 ⇒就職・求人会社一覧
プロダクトデザイナー(自動車/生活用品/雑貨/玩具等)、モデラー など



教育職員紹介

専任教育職員

中田和裕 (なかた かずひろ)

桑沢デザイン研究所卒業。札幌市東消防署、本田技術研究所(オートバイデザイン担当)を経て、独立。「nakata-design」のプロダクトデザインを手がける。

本田圭吾 (ほんだ けいご)

東京造形大学卒業。株式会社スノーピークを経て、現職。サステナブル、エコデザインをもとにデザイン教育に携わり、地域技術を生かした製品、商品の企画開発を行う。サステナブルデザイン国際会議実行委員、東京都中小企業振興公社製品開発事業指導員。

桑沢の教員

一流のデザイナーにとって必要な視点や思考法、技術を身につけるため桑沢では現在も第一線で活躍するデザイナーの教員陣が指導します

教育職員一覧はこちら

学生作品ギャラリー

  • 学生作品ギャラリー

    PD「“growth”」

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    PD「ALUNA」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「A piece of paper」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「LE POSTE」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「トレーラートラック2030」

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    PD「宇宙船」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「share chair」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「日本酒のブランディング」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「人と交わる Motorcycle」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「asatsuyu」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「turtroom」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「君もタップダンサー」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「jitto」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「超小型リハビリロボ Raplus」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「顔皿」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「えどうつわ」

  • 学生作品ギャラリー

    PD「New Tsaicle」

大縄茂.fw
大縄茂ゼミ.fw
[担当教員]
大縄 茂
中田和裕(本校専任教育職員)
ゼミテーマ.fw


私たちは年齢とともに興味が変化する一方で、時代とともに社会が求める暮らし方にも変化が求められています。資源消費の抑制、働き方や経済システムの再構築、所有を前提としないシェア文化の拡がりなど、将来のための自制が求められています。デザインにはこの欲望と自制が必要です。オリジナリティーの創作とアイディア展開のための強い欲望、それを社会に受け入れてもらうための倫理的・論理的な自制。デザインはこの繰り返しで深まります。社会を変革するデザインを志すには必要な態度でありスキルです。

大縄先生作品

大縄 茂(おおなわ・しげる)
桑沢デザイン研究所II 部ID科修了。製造企業、デザイン事務所を経て(有)デザインオフィス ジー・ワン設立。主にカメラ、スクーバダイビング機器、PC開発用コンピュータおよび周辺機器等のデザイン。韓国・サムスングループ(カメラ事業社)にて13年間デザイン顧問。新潟県立三条テクノスクールにて5 年間工業デザイン科指導員。現在デザインオフィス ジー・ワン顧問。

  • ALUNA

上=学生作品「小学校用アクティブラーニングチェアー“growth”」 アクティブラーニングとは自ら 積極的に授業に参加する学習方法。小学校で子供たちのアクティブラーニングをサポートする椅子を制 作した/
下=学生作品「ALUNA」 駅前でレンタルできるスタンディングバイク。立ちながら足で地 面を蹴って乗る人力の乗り物で、シンプルなボディと今までにないスタイリングデザインを試みた
*2017年度 堀越敏晴ゼミより

坂本先生
SD 坂本敏昭ゼミ
[担当教員]
坂本敏昭
本田圭吾(本校専任教育職員)

バランス感覚

ひとつのデザインを作り上げるには、様々な視点でのバランス感覚が必要です。このゼミでは、見る、知る、発想する、形に表現する、検証するという作業の繰り返しにより、独自の表現手法と社会との接点を地道に構築し、プロのデザイナーとしてのバランス感覚を養います。小さなテーマでも深く掘り下げ、自分の表現手法や個性を再発見することを目標にします。

イメージデザイン

坂本敏昭(さかもと・としあき)
山口県生まれ。多摩美術大学卒業。パナソニック株式会社、デザイン事務所を経て、ナヴァプロダクツ設立。日本各地の伝統工芸品、地場産業の製品デザイン、商品開発コンサルをはじめ、家電製品、医療機器、生活用品などのプロダクトデザインから、素材開発まで幅広く手がける。

  • a piace of paper
  • le poste

上=坂本敏昭ゼミ。学生作品「A piece of paper」折りの構造研究から生まれた紙製の照明。「既存の折り」をシーム レスに「繋ぐ折り」へと試行錯誤の末に導き出した

下=坂本敏昭ゼミ。学生作品「LE POSTE」「最も自由がきく ものは、自分の身体である」という理念に基づき、パルクールを利用した郵便配達サービスを考案し、そのためのバッグを提案。手紙とともに「人間の持つ身体機能の可能性」を届ける

卒業生紹介

  • 柴田 匠矢

    デザイナー

    柴田 匠矢

    フットウェア、スポーツシューズのデザインを担当しています。デザイナーという立場だけでなく、サンプルを開発したり、製品の売り上げ計画などにも参画しています。 〈桑沢〉ではデザインを…

  • 阿部 允宏

    エクステリアデザイナー

    阿部 允宏

    主に車の外観デザインにおける先行段階の開発をしています。世の中を広くリサーチして、車を使う人の暮らしや志向に合ったデザインを提案していく仕事です。HONDAは取り扱う車種のラインナップが…

  • 喜屋武 タケル

    プロダクトデザイナー

    喜屋武 タケル

    私はいま、プロダクトデザインの仕事、主にカーデザインを担当しています。〈桑沢〉に入学して驚いたのは、課題の量。毎週、作品の提出が求められ、在学中はいつも手を動かしていた…

  • 岡崎 利憲

    プロダクトデザイナー

    岡崎 利憲

    私は会社で海外に向けた時計をデザインする部署にいます。社会に出て、〈桑沢〉で学んだことで役立っていることが、3つあります。まずひとつは、手を動かすということです。業務でよく…