デザイナー

※2024年9月掲載

有限会社川路ヨウセイデザインオフィス

水野 藍子

1999年

埼玉県生まれ

2018年

埼玉県立大宮光陵高等学校 美術科 卒業

2021年

桑沢デザイン研究所 総合デザイン科
ビジュアルデザイン専攻卒業

頑張りは必ず周りが見てくれている
上手くいかなくても自分を偽らないことが大切

　〈桑沢〉の卒業後、ブランディングとパッケージデザインを行う会社に就職したのですが、数年前に現在の会社へ転職しました。いまは、お菓子のパッケージデザインを担当しています。ディレクターとチームを組み、打ち合わせからデザイン制作、撮影、色校正まで一連の制作に携わっています。
　前職では日用品のパッケージデザインを行なっていたため、食品パッケージは未経験のフィールドでした。そのため、入社したばかりの頃は「美味しそうに見えるデザイン」が掴めず苦労しましたが、アイデアを出してフィードバックをもらう作業を何度も繰り返し、食品パッケージに必要なデザインを学んでいきました。最近は、クライアントの意向を汲み取ることに加えて、効率的なアイデア出しができるように、自分がディレクターになったつもりで論理的に考えることを意識しています。
　就職活動中はたくさんの人に話を聞いてもらい、上手くいかなくて不安なときも、格好つけないで素直な気持ちを伝えるようにしていました。そのなかで「外資系企業を受けてみるのはどうか」とアドバイスをくれた方からのご縁が繋がり、外資系企業のデザイナーとお会いする機会をいただきました。結果として別の道を選択しましたが、知らない業界に触れて自分の世界を広げる貴重な経験になりましたし、自分を偽らずに素直な気持ちで接することは、素敵なご縁に繋がるのだと実感しました。
　在学中は手を抜くことを考えず、一つ一つの課題に全力で取り組んでいました。入社試験のとき、デザイン案を２パターン提出する課題で６パターン提出できたのですが、これは、普段から全力を出す方法を身につけていたからこそ発揮できた力だと思います。頑張っている事は必ず周りの人が見てくれています。まずは全力で課題に向き合い、そのうえで、さまざまな人と積極的に関わることをおすすめします。