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ファッションデザイナー

※2024年1月掲載

株式会社オンワード樫山

林田 蒼

1998年
熊本県生まれ
2017年
熊本県立第二高等学校 美術科卒業
2020年
桑沢デザイン研究所 総合デザイン科
ファッションデザイン専攻卒業

失敗しても対処の仕方まで見ていてくれる
本当に行きたいと思える会社に出会えた

 レディースブランドのデザイナーとして、カットソーを担当しています。MD(マーチャンダイザー)とチーフデザイナーが考える企画に対して、具体的にどのようなデザイン・形・素材にするかを提案し、パタンナーや商社とやりとりをしながら、商品になるまで試行錯誤していく仕事です。
 印象に残っているのは、自分がデザインした服をデザイナーの先輩が着ているのを見かけたときです。同業者に認めてもらえた気持ちになりとても嬉しかったです。ファッションは、デザインとアートの境界に位置しています。着る人のためのデザインと、自分を表現するアート、その両立がとても難しくて面白いです。
 在学中は本当に行きたいと思える会社を探しながら、エントリーのための準備を進めていました。そんなとき、〈桑沢〉の就職コーナーで現在の会社の募集をみつけて調べたところ、自分が両親から譲り受けて愛用している服を取り扱っている会社でした。長く着たいと思える服をつくっている会社であれば、ファッションデザイナーとしての考えを学べると思いエントリーしました。会社の雰囲気が自分に合っていると感じたことも決め手の一つです。
 実技試験では時間を間違えて遅刻をしてしまい、気づいた時点ですぐ連絡して謝罪しました。その後、個別に試験を実施してもらった際は、動揺する気持ちをなんとか切り替えて、自分らしい表現をすることに集中しました。失敗したあとの対処方法まで相手は見てくれています。失敗しても焦らず、気持ちを落ち着かせることが大切です。
 在学中は自分100%のデザインを突き詰める、ということを意識していました。そうすることで、自分のアイデンティティを確立することができますし、卒業後も作品を通して自分を伝えることができます。仕事でのデザインは、買う人を考えた表現です。自分の好きを詰め込んだ表現は、在学中にしかできないので、創作の幅を広げるために自己表現を追求してみてください。

  • 林田さんが手がけた2022年秋シーズンのアウター
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  • 林田さんが手がけた2023年夏シーズンのトップス
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