2024.05.28Ab Rogers Design エイブ・ロジャース(Ab Rogers)氏による70周年記念プロジェクト講演会
2024年5月20日(月)、ロンドンを拠点として活躍しているデザイナー、Ab Rogers Designのエイブ・ロジャース氏による70周年記念プロジェクト講演会が本校にて開催されました。
エイブ氏は、コムデギャルソンのパリ店、テート・モダン、ポンピドゥーセンターなど、世界中でショップや展示のデザインなど様々なプロジェクトに貢献されてきています。2012 年から2015 年までイギリスの王立美術大学(RCA) のインテリアデザイン学部の主任教員を務め、Parsons School of Design, The New School, Leeds Metropolitan University など各国の学校で教鞭をとってきました。2019 年にオープンした〈マギーズ・センター〉のデザインをきっかけに、集合知の研究グループDRU+ を設立し、人間を中心とした医療関係のデザインの研究を深め、2021 年ノーベル賞に次ぐ賞金でも知られる、ウルフソン・エコノミック・プライズ (Wolfson Economics Prize) を「新しい病院のあり方」で受賞されました。
当日は、エイブ氏を歓迎するために(エイブ・ロジャース・デザインのプロジェクトでよく使われる)赤・ピンクのファッションで埋め尽くされた会場、オリジナルフラッグと桑沢らしい独自のお迎えを大変喜んでいただけました。
講義では、デザインが社会に与える重要な影響と「未来の病院の在り方」についての提案を軸に、デザインと人間の関係性とその可能性について貴重なお話を伺うことができました。
短いながらも質疑応答の時間が設けられ、桑沢生からは流暢な英語での質問が続き、言語の壁を超えた関心の高さが伺えました。
エイブ・ロジャース氏は18年ぶりの来日で、桑沢では初めての講演でした。桑沢生の歓迎ぶりに感動して「あなたの大学は色彩、エネルギー、そして愛に満ち溢れていて、私をとても温かく迎えてくれました。こんな光景は見たことがありません」と後にメッセージを送ってくださいました。