夜間附帯教育

広く一般の方々に向けてデザインの基礎教育を提供するとともに、
専攻デザイン科のカリキュラムを補うために、
夜間週2回の附帯教育(1年制)が設置されています。
「基礎造形専攻」では表現力や創造力を育み、
「基礎デザイン専攻」ではデザインのプロセスと方法を学びます。

  • 対象と期間

    附帯教育の2つの専攻は社会人・大学生など、広く一般の方を対象にした夜間1年制の教育プログラムです。1954年の開校以来、桑沢生と共に「手を動かしながら考える、作りながら学ぶ」ことで得られた経験と知見をより広く社会へ提供するために、基礎造形専攻に加えて、2020年より新たに基礎デザイン専攻を開設しました。両専攻は1年間のなかで同時に受講することもできます。

  • 基礎造形専攻と基礎デザイン専攻

    夜間の時間帯でおこなわれる附帯教育には2つの専攻があります。基礎造形専攻では表現力や創造力を育むための課題に取り組みます。誰もが等しくもつ造形能力を、豊かに開発するための演習を体験していきます。また基礎デザイン専攻では、デザイン・プロセスの体験とレクチャー&ワークショップにより、デザインの方法やアプローチについて学んでいきます。

  • 夜間附帯教育と専攻デザイン科

    夜間の時間帯には2つの附帯教育以外にも専攻デザイン科が設置されています。こちらは2年制のプログラムで、ビジュアル・プロダクト・スペース・ファッションに分かれて、専門的な技術やスキルを身につけます。専攻デザイン科は職業人としてのデザイナーをめざす方を対象としていますが、附帯教育はこれまで造形教育を受けた経験がない方や、教育機関でデザインを学んだことがない方を対象にしています。また受講後に本格的にデザイナーをめざす場合にも、専攻デザイン科への進学準備として役立てることができます。

  • 桑沢が重視する基礎力と総合力

    桑澤洋子は本校を創立した際に、デザインに取り組む人には基礎となる「実習」と「教養」の学びが欠かせないと考えました。「実習」では造形能力の育成が目指されていましたが、これは現在、基礎造形専攻で学ぶことができます。またデザイン学のレクチャーを通じて、従来にはない新たな提案をおこなうために「教養」を身につけることを求めました。これは総合的な学びも必要であるという、もうひとつの信念に沿うように設計したプロジェクトと共に、基礎デザイン専攻で学ぶことができます。