総合デザイン科 2・3年次 専門課程
FD|ファッションデザイン専攻
ファッションデザインを学ぶにあたってのテクニックや知識など基礎力を付ける。また、講義科目では、ファッションに関わる幅広い領域を学ぶ。
自由に発想を広げ、自分なりのイメージを形づくる訓練を行います。大切なのは基礎を固めたうえで個性を発揮することです。そのための基礎知識と技術を学習します。服の種類からアイテムの構造、素材、平面作図やモデリングの基礎、縫製の技術などを徹底して身につけます。
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前期 | 後期 |
服飾美学 衣服の起源から現代に至るまでの服装の変遷を学び、ファッションの素養を高め、さらに素材の歴史や特徴も学びます。 |
色彩・材料 色の理解を深め、服飾配色の上達を目指します。素材に触れながら、さまざまな材料の特性を理解します。 |
文明論 現代思想の最前線で問題となっている議論を多角的に展望し、現代ファッションを分析するための基礎知識を学びます。 |
ファッションビジネス ファッション産業の仕組み、仕事の内容、これからのファッション産業について考察します。 |
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前期 | 後期 |
ファッションデザインⅡ(ベーシック) 生活環境に添った衣服の形態を体系づけ、基礎アイテムの特徴を学び、総合的に考察する能力と表現力を養います。 |
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ファッションデザインⅡ(クリエーション) さまざまな発想練習を通してデザインの創造力を高め、表現力とコミュニケーション能力を養うと共に個性を引き出します。 |
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ファッションドローイング 人体の動き、骨格、筋肉を知り、クロッキーの実習を通して、装着する衣服との関係をとらえます。彩色技法や素材の表現方法を習得し、デザイン画の表現力を養います。 |
テキスタイル プリントパターン、シルクスクリーン、機織、編等の実習を通して、テキスタイルデザインの基礎を習得します。 |
モデリングⅡA 立体裁断の基礎を学び、平面と立体の関係を把握し、量感やバランス感覚を高めます。 |
モデリングⅡC ジャケット、ワンピースなどのモデリングを通して、立体構造の理論やテーラードの特徴を理解します。 |
モデリングⅡB 平面作図の基礎を学び、平面と立体の関係を把握し、パターンの理解や構造線バランス感覚を養います。 |
トータルメーキング 前期に学んだ平面作図や立体裁断技法を応用し、ジャケットなどの実物制作を通して、総合的な表現力を養います。 |
テクニック 衣服制作上の基本的な縫製技術を習得し、自らのデザインの表現力を高め、スカート・ブラウス・シャツ・パンツを制作します。 |
ビジネスにより近いテーマの課題に取り組みながら、プレゼンテーションやポートフォリオを充実させる。卒業制作を通して、自分の目指す領域を探求する。
自分自身の世界観を築き上げ、卒業制作へと向かいます。技術の向上だけでなく、ファッション産業や商品企画などを学ぶことで、客観的な視点を養います。さらに、自分のブランドを立ち上げ、商品の企画立案、製品化までの流れを実習し、企業における展示会までのプロセスを学びます。ゼミでは「着る」という普遍性をあらゆる面から考え、デザインを展開します。
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前期 | 後期 |
ファッション各論 ファッションの動向について、客観的な見方や考え方を学び、先見性のある視野を獲得します。 |
ファッション・コミュニケーション論 ファッション産業における専門知識を学びます。現状のアパレル業界の実態を把握し、これからのファッション産業について考察します。 |
商品企画論 ファッション市場の調査、トレンド、ファッション方向などの分析から、マイブランドの商品を企画・立案します。 |
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現代ファッション史 服装の変遷と共に、社会、思想、美意識がファッションにどのように影響し、また表現されてきたかを、豊富な資料を用いて学習します。 |
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前期 | 後期 |
ファッションデザインⅢ ファッションの時代性、社会生活の方向、モードの本質などを把握し、企画力、造形力を高めます。 |
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商品企画 マイブランドの商品を企画立案し、工業パターン、仕様書を作成後、縫製工場へ委託して製品化するという、アパレルの仕事の流れを体験します。 |
トータルプレゼンテーション 企画立案し、作品発表に際して、資料や企画書のまとめ方や、発表力など総合的なプレゼンテーション能力を高めます。 |
立体裁断 立体裁断の技術を訓練し、シルエットやフォルムの表現力を身に付けます。 |
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アパレルパターンメイキングCAD(選択) アパレル産業で活用されているコンピュータ支援システムなどを学びます。 |
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リビングテキスタイル(選択) 生活環境の中のさまざまなテキスタイルデザインについて考察し、素材や機能などデザイン表現の幅を広げます。 |
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眞田造形研究所代表(衣服造形家) |
ギルド エフ代表(ファッションデザイナー) |
ファッションデザイナー/パタンナー/コーディネィター/マーチャンダイザーなど
中村淑人 (なかむら よしひと)
大塚テキスタイルデザイン専門学校アパレルデザイン科卒業。オンワード樫山を経て、恩師吉田三郎に師事。本田技研工業青山ウエルカムプラザ・HONDAレディーのユニフォームをはじめ、ショールームやイベントユニフォームやさまざまなアパレルメーカーのライセンスブランドに参加。
辺見小百合 (へんみ さゆり)
桑沢デザイン研究所卒業。東京ブラウス(パタンナー担当)を経て、現職。アミコファッションズステップI・II・パンツトレーニングジャケット講習会修了。テレビ東京系放送「The Girls Live」でアイドル「℃ -ute」メンバー衣装担当。フジテレビ系番組で「テラスハウス」撮影協力と出演。


- [担当教員]
- 眞田岳彦
中村淑人(本校専任教育職員)
テキスタイル・衣装をつくり出すための考え、技術、表現方法を学び、物語をもつコスチュームを自分自身の手でつくり出します。テキスタイルをつくるためのプリント手法、染色技術、テクスチャー加工はじめ、衣服を造形するためのコンセプト考察、造形方法、コンピュータを用いたムービー、CG制作などの学びを元に、物語をもつテキスタイル&コスチュームをデザインします。

眞田岳彦(さなだ・たけひこ)
衣装造形家。桑沢デザイン研究所卒業後、イッセイミヤケでデザインを学ぶ。ロンドンに渡り彫刻家リチャード・ディーコンにアートを学び帰国。Sanada Studio 設立。以降、国内外の美術館、ギャラリーでアート作品展示、日本繊維地域プロジェクト等多数開催。女子美術大学・大学院教授。東北芸術工科大学客員教授。武蔵野美術大学、愛知県立芸術大学非常勤講師。著作『衣服IFUKU』『考える衣服』ほか。桑沢賞受賞。桑沢学園賞受賞。
上=眞田岳彦ゼミ。学生作品「アジール」アジールとは社会的な意味で「自由領域」「避難所」「無縁所」などと呼ばれる特殊なエリアのこと。多くの人が集まる渋谷のなかで匿名性を身に纏うことで得られる感情。それは「喜び」。会社、学校、地元から離れた自由領域な渋谷だからこそできる、度を超えた喜びを表現する人々にスポットを当てた。/
下=眞田岳彦ゼミ。学生作品「vector」ベクトルによって適応し、受け入れることで新たな存在を認知できることを、服を通して表現。


- [担当教員]
- 藤田恭一
辺見小百合(本校専任教育職員)
平面を立体に立ち上げ、まとう。表現は人それぞれ。まずはじっくりと布について考える。それは固いものなのか? 柔らかいものなのか? どんな色でどんな柄なのか? すごくなやむ。そしてやっと出来上がった布は、あなたにどんな形を求めているのか? じっくりと何回もパターンメイクを重ねてゆく。すごく考える。いつしかその布はあなたのファンタジーを語りはじめ、立ち上がり身体を纏う。それは他にないあなただけの物語。3 年間の最後の作品、後悔のないよう一緒につくり上げていこう。

藤田恭一(ふじた・きょういち)
桑沢デザイン研究所卒業。イッセイミヤケを経て、独立。「Kyouichi Fujita」を立ち上げる。毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。国内外のブランディングに携わる。現在、ピエール・カルダンのクリーティブディレクターを務める。他に企業プロジェクトや百貨店VMDなどのディレクション、YKKファスニングアワードなどの審査員を務める。
上=藤田恭一ゼミ。学生作品「undecades」仏教徒の着用する袈裟やイスラーム圏のトーブなど、伝統的に着られてきた衣服を、現代的にオリエンタルな雰囲気でまとめた。/
下=藤田恭一ゼミ。学生作品「dear」「外の世界に主体的にコミュニケーションを取りに行く」という意味をタイトルに込め、自身がそれをどれだけ果たせるかに挑戦したコレクション。
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ファッションデザイナー
喜多 理恵
自分のブランドを立ち上げて、東京をテーマとしたクリエイションを発信しています。主にバッグとアクセサリーです。オーダーに応じる形で制作する通販カタログなどの仕事と、…
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ファッションデザイナー
三上 司
ファッションに興味があり、高校生の頃から自分で服をつくっていました。美術大学か専門学校か、進路に迷っていたとき、美術の先生に「美術大学と同じアカデミックな教育もありながら、ファッショ…
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エディトリアルデザイナー
リブル 流可
私は現在、雑誌『エル・ジャポン』の誌面レイアウトをするなど、エディトリアルデザインの仕事をしています。ポスターやサイネージ広告の制作も行っています。〈桑沢〉ではファッション…
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バッグデザイナー
本名 夏美
鞄のデザイン制作と販売をしています。鞄の面白さは、それ自体は大きくないのにひとつひとつに、そしてひとりひとりに世界観がしっかりとあるところです。ものを見て、その型を起こす技術は〈桑沢デザイン研究所〉…
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シューズデザイナー
荒井 貴文
イタリアでアパレルブランドの靴部門のデザインを担当しています。会社内でデザインのほかに、休日に外注、アウトワーカーとしてクラシックなオーダーメイド革靴の底付け作業をすることもあります。ファッションアイ…
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ファッションデザイナー
渡辺 奈菜
私はフリーのデザイナーをしています。病院や飲食店のユニフォームのデザイン、テキスタイルの柄やTシャツなどのポイントになるようなグラフィックを作成しています。ユニフォームのデザインは…