専攻デザイン科 1・2年次 PDプロダクトデザイン専攻
使う人の立場や製造条件、環境などを考慮し、
形や色、素材や構造から、社会に貢献できる新しいデザインを目指す
プロダクトデザインとは:量産される「もの(製品)」のデザインのことを指します。
ものを使った人の暮らしや気持ちなども踏まえることから、ものだけでなく「こと(事)」のデザインも意識しなければなりません。
2年間の学習の流れ
カリキュラム詳細
1年次
3つの表現技術を確実に習得して、活かす
1年次では、製図、スケッチ、モデリングの3つの表現技術を確実に習得し、それを活かしてプロダクトデザインの一連の流れを経験します。実習では前期にテープカッターを制作。デザインのプロセス全体を理解します。後期には、家電やキッチンツールなど、難易度の高い課題に取り組みます。工業製品のデザインは、多角的な視点が求められます。使う人の立場、製造条件などを考慮し、形、色や素材、構造を決めていくことが大切です。
2年次
社会に問題意識を持ち、アイデアを提案する
2年次では「技術習得の授業」から「考える授業」に重心が移り、立案型の課題が増えます。「誰のためのデザインか」という視点に立ち、使うときの身体動作を実際に確認しながら、使いやすく美しいデザインを提案。さらに「素材を活かす」をキーワードに、量産を前提とした上質なデザインのあり方を探求します。後期では、卒業制作に該当する3つの最終課題が登場。デザインにもコンセプトにも、魅力ある形や存在感が求められます。
2023年度 1年次前期の時間割例
※時間割は2023年度の参考例です。
授業紹介
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1年次表現技術B・D
[初級スケッチ/上級スケッチ]アイデアを伝えるためのスケッチを学ぶ。
初級スケッチでは、3次元の立体物を2次元で表現するため、透視図法を理解し、フリーハンドで的確にスケッチするトレーニングをします。上級スケッチで学ぶレンダリングスケッチは、製品提案の意図やデザイン上のポイントを的確に伝える表現技術。そのテクニックと表現手法(ハンズオン・PC)を身につけます。
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1年次プロダクトデザインB
[機能と身体]人間にとって使いやすく美しいデザイン
手で持って使う道具のデザインを通して、行為と機能の関係を理解します。道具として操作しやすい設計が求められる一方、形状や仕上げによる配慮によって美しいフォルムに仕立てなければなりません。授業では、検証モデルによる体感を繰り返し、文房具や工具など複数のデザインに取り組みます。
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2年次プロダクトデザインH
[企画デザイン]デザインによる問題解決と社会への還元を意識する
2年間の学習の集大成として、自らの関心に従ってテーマを決定し、デザインプロジェクトを展開します。デザインによって達成すべき目標の設定とその解決手法を自ら計画して実行し、モデルと提案ボードおよびファイルにてプレゼンテーションを行います。本授業から卒業生作品展に展示する作品を選出します。
カリキュラム詳細
夜間部プロダクトデザイン専攻カリキュラム.pdf
卒業後の進路
プロダクトデザイナー(自動車/生活用品/雑貨/玩具等)、モデラーなど
主な求人
自動車、生活用品、雑貨、玩具などのプロダクトデザイナーやモデラーの求人が数多くあります。他分野と比較して、企業からの求人が多く見られます。
就職先
KUWASAWA DESIGN SCHOOL PRODUCT DESIGN
桑沢デザイン研究所のプロダクトデザイン分野についての冊子がwebからご覧いただけます。
学生生活の集大成となる卒業制作のインタビューを通して、それぞれの学生の授業への取り組みや学習の効果などについて紹介しています。
昼間部・夜間部をそれぞれ別けて掲載しています。
本校のプロダクトデザイン分野について分かりやすい冊子となっていますので、プロダクトデザイン専攻にご興味のある方はご覧になってみてください。