在校生インタビュー

自分を見つめ直すきっかけとなった
さまざまな分野で活躍する講師たち
総合デザイン科3年 スペースデザイン専攻佐藤かほり
- 1998年東京都生まれ
- 2016年東京都立総合芸術高等学校卒業
- 内定先:光井純&アソシエーツ建築設計事務所株式会社
- 1998年東京都生まれ
- 2016年東京都立総合芸術高等学校卒業
中学3年生のときに「美術をもっとやりたい」と思い、美術専攻のある高校に進学しました。高校では、平面や立体構成などの基礎的なことを学んでいましたが、自分がどういうジャンルに行きたいかという進路はまったく決まっていませんでした。だからこそ、自分がどんな分野に合っているのかをもっと迷ってみたかったのです。〈桑沢〉へ進学を決めたのは、1年次にすべてのデザイン分野を学ぶことで、思う存分可能性を模索することができると思ったからです。実際に1年次で基礎デザインの授業を体験してみると、どれも楽しく興味のあるものばかりでした。専攻を決める際にはプロダクトデザインかスペースデザインかで迷いましたが、スペースデザインに決めました。最初の1年間に基礎をしっかり勉強することで、じっくりと迷って見極めることができたと思います。
〈桑沢〉の授業で印象的だったのは、入学前に想像していたよりも座学が充実していたことです。デザイナーとして現役で活動している先生による現場の話だけでなく、さまざまなフィールドで活躍する講師の方たちの話を聞くことができました。特に「スペース特論」の授業では、森林保全をしている方や哲学者の講義がとても興味深かったです。自分の興味を追求する姿に感銘を受け、自分が本当にしたいことを考えるきっかけになりました。また、単にものをつくるだけではなく、自分が社会のために何をどのようにつくりたいのかを見つめ直すこともできたと思います。
スペースデザインは扱う要素がとても多く、幅広い分野です。想像以上の量の課題に追われる毎日は大変でしたが、それにより知識が増え、身の回りの建築物やインテリアを見る目が養われたと思っています。
デザインはアートに比べて、より一層社会とダイレクトに結びついています。デザインを通じて「社会の中で実際に困っている人たちのための助けとなる」ことを目指していきたいです。デザインを知ることで、世界が広がっていく感覚があります。

「DALALY cushion」3年次・藤森泰司ゼミ卒業制作