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浅葉克己 桑沢生の、目。 桑沢生の、目。

2026.05.15メディア創造コースで橋本典久先生による様々な視覚装置を体験する授業を実施

メディア創造コースでは、プリミティブメディアアーティストの橋本典久先生をお迎えし、授業を行いました。橋本先生は、全天周の風景を切り取らずに記録できる「Panorama Ball」や、360度の視界を一度に見ることができる「Zerograph」など、独自の表現で知られています。

授業の前半では、橋本先生が学生時代から現在に至るまで、どのようなことに興味を持ち、どのように制作や研究を続けてきたのかを伺いました。疑問を持ち続けながら手を動かし、試行錯誤を重ねていく姿勢や、作品を通して世界の見方を広げていく考え方に、受講生たちも引き込まれていました。

ワークショップでは、空間の一部を切り取るのではなく、その場に広がる全方位の空間を記録し、それをどう置くのが正しいのかという問題に取り組みました。
普段とは少し違う感覚で対象を見つめながら、迷いながらも発見したりと、それぞれがワークショップに向き合っていました。

後半は「映像前史」をテーマに、人がなぜ映像を映像として認識できるのかについて、目や脳の仕組みとあわせて学びました。その上で、フェナキスティスコープ(驚き盤)やゾートロープといった昔の視覚装置のレプリカに実際に触れ、回したり覗いたりしながら、動きが生まれる仕組みを体感しました。

これらのレプリカは、橋本先生が研究を重ねながら制作されたものです。
当時どのように見えていたのか、どのような仕組みで動いていたのかまでを、研究や観察を通して丁寧に再現されています。今では触ることのできない装置も多い中、シンプルな構造の中に込められた工夫や発想に、受講生たちも驚いていました。