日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

阿部 允宏

総合デザイン科 プロダクトデザイン専攻
2009年卒業

阿部 允宏 / エクステリアデザイナー

阿部 允宏

エクステリアデザイナー

  • 1987年新潟県生まれ
  • 2006年茨城県立笠間高等学校
  • 工芸・デザインコース卒業
  • 2009年株式会社 本田技術研究所入社

主に車の外観デザインにおける先行段階の開発をしています。世の中を広くリサーチして、車を使う人の暮らしや志向に合ったデザインを提案していく仕事です。HONDAは取り扱う車種のラインナップが多く、デザインは多種多様で、四輪車以外の開発を担当することもあります。それらのデザインを考えるためには、ただかっこいい車を調査するのではなく、使う側の「人」の研究からはじめることから求められます。使う人や社会の変化を見て、人が移動するときに必要なあらゆること、環境まで考えていきます。いざつくるとなると、デザインを描く際にも立体造形を担当するモデラーにきちんと伝えられるような配慮が必要です。高校の頃からデザインを専攻していました。しかしデザイナーとしてやっていける自信がなく、普通に会社に就職するのだろうと思っていました。しかし知り合いに〈桑沢〉の講師がいて、高校3年のときオープンキャンパスに出かけると、卒業生たちの作品が魅力的でした。自分で描いたスケッチを持参して先生に見せたところ、もっと学ぶことを勧められ、〈桑沢〉を選びました。〈桑沢〉一本でした。

当初はビジュアルデザイン志望でした。広告や雑誌の編集をやりたいと思い、車のデザインには興味はありませんでした。〈桑沢〉の1年目に、基礎造形をやってデザインの基礎が身についたのはよかったと思います。はじめはそれほど立体デザインに力を入れていませんでしたが、作品への評価が思いがけず高かったので頑張りはじめました。取り組みながら、自分の得意分野がわかってきた感じでした。高校のときにビジュアルを学んでいたこともあり、せっかくなら知らないジャンルを、という思いがあったことも事実です。一番大変だったのはカー・スタイリングの授業です。難しい、立体的にならずうまく描けない。何枚も何枚もスケッチを描いて格闘しましたが、やがてやりがいを感じはじめました。ほかに面白かったのは、メディア文化研究論の授業。デザインや表現の社会的、歴史的な背景を考えるものですが、その考え方がいまの仕事に役立っているような気がします。自分が車のデザインしか見ないほどのカーマニアでなかったことが、逆によかったのかもしれません。

振り返ると、別々の夢を持った色々な人がひしめき合って課題をつくっている〈桑沢〉の環境がよかったと思います。個性的で尖った人も多い。別の分野を専攻している人が一緒の課題に取り組むことで、思わぬ発見があったり、刺激を受ける。狭いなと思っていた〈桑沢〉の小さな建物は、シェアハウスのように親密な雰囲気など、ほかでは得られない経験ができる場でした。

 <インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所

阿部 允宏

HONDA CIVICの先行スケッチ

 <インタビュー 2017年3月>©桑沢デザイン研究所

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