日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

池田茉莉

総合デザイン科 プロダクトデザイン専攻
2014年卒業

池田茉莉 / プロダクトプランナー

池田茉莉

プロダクトプランナー

  • 2014年プラス株式会社入社

遠回りした分の経験を自分の個性や強みに変えて

文具の企画立案と開発を担当しています。今、手がけているのは、消しゴムと修正テープです。 市場分析やユーザー調査をもとに、ターゲットやコンセプトといった製品の軸を定め、そこから仕様やデザイン、パッケージなどを具体的につくりこんでいきます。 設計は技術部門、スタイリングは外部のデザイナーという形で社内外のさまざまな人たちと連携しながら、製品を世に送り出すのが仕事です。

私は美術とは縁遠い人間だと思っていました。 クリエイティブな仕事に興味はありましたが、右脳的なセンスのある限られた人のものというイメージがあったのです。 しかし、大学時代に広告制作のアルバイトをして、自分でもグラフィックデザインができるという発見がありました。 情報整理や紙面構成の方法、配色など、ロジックや知識に支えられる部分が大きいと気づいたからです。 体系的にデザインの知識を吸収して自分の適性を見定めようと考え、〈桑沢〉に進学を決めました。

自分で経験して納得しないと前に進めない性質の私にとって、1年次にすべてのジャンルを勉強できる〈桑沢〉のカリキュラムは非常に魅力的でした。 プロダクトデザインに専攻を決めたのは、最初のアイデア段階からものづくりに携わりたいという思いを持つようになったためです。 印象に残っている授業は、1年次の「立体・構成」と、3年次の「デザイン学」です。「立体・構成」は素材や形に向き合い、美しい造形を生み出すことの純粋な楽しさや喜びを知りました。 「デザイン学」では、社会や環境におけるデザインの課題を通して、つくることの責任について考えさせられました。 手を動かす授業と教養科目。頭と身体の両面で基本を養い、ものをつくるには多角的な視点が必要なことを学びました。

同級生には、私と同じように大学卒業後や社会人経験後に入学した人も多くいました。 デザインを学ぶという共通目的があるため、年齢関係なく対等に意見を交わし、切磋琢磨し合える関係でした。 ものづくりには、人と違う視点で新しい価値を提案する力が必要です。本気で学べば、遠回りした分の経験や考え方は必ず自分の個性や強みになると思います。

今所属している会社は、「ユニークネスの追求」という価値観を大切にしていて、既成概念にとらわれない製品のアイデアを求められます。 個性豊かなクラスメイトたちに負けたくないという思いで課題を考え抜いた時間が、今の自分の基礎をつくってくれたなと感じています。 ものづくりは奥が深く、勉強の日々ですが、暮らしに溶け込み、長く愛される製品をつくっていきたいです。

 <インタビュー 2021年3月>©桑沢デザイン研究所

池田茉莉

池田さんが企画開発を担当した、刃を折らないカッター「ORANTE」

 <インタビュー 2021年3月>©桑沢デザイン研究所

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