卒業生インタビュー

デザイン専攻科 ビジュアルデザイン専攻
2018年卒業

中村 詩央合 / グラフィックデザイナー

中村 詩央合

グラフィックデザイナー

  • 1991年長崎県生まれ
  • 2013年長崎県立大学国際情報学部情報メディア学科卒業
  • 2年間、ラジオ局に営業職として勤務
  • 2018年株式会社ジェイツ・コンプレックス入社

お互いに切磋琢磨する環境必死に学んだかけがえのない時間

グラフィックデザイナーとして、ポスターや新聞、店頭に飾る広告やウェブのキャンペーンサイトなどを主に手がけています。 特に、毎年携わっているのが、さだまさしさんのCDのジャケットです。さださんは文章にこだわりがあり、歌詞よりも解説が長いので、それを見やすく美しく見せることに気を配っています。

大学ではメディア学科に進学しました。所属していたダンスサークルのパンフレットを制作し、ほめられたことがきっかけでデザインに興味を持ちました。 大学卒業後に就職したのは、ラジオ局の営業職です。制作をしたいと思って入社しましたが、制作部への異動はないことを知り、大学でつくったパンフレットの手応えを思い出し、デザインを学びたいと考えて退職しました。 学校を選んだ基準は、働きながら通える夜間部があるところ。さらに20代半ばということもあり、この年齢でグラフィックデザイナーを目指すのだったら、一番厳しいと言われている〈桑沢〉で鍛えてみようと思ったからです。

入学してみると評判通り。 毎日課題が出るのはもちろんのこと、授業も「近代デザイン史」の次は「構成」といったように、一日で違うジャンルを学んでいきます。 締め切りまでに課題を制作するためには、少しずつ頭を切り替えていかなければなりません。 仕事でいうと、常に案件を6つ抱えていて、同時進行で行っていくような感じです。また、〈桑沢〉は将来こうなりたいという明確な目標を持った学生が多く、授業や課題も真剣勝負。 早い段階でみんなの作品のクオリティが上がっていき、自分もそのレベルまで追いつかないといけないという思いが強くなります。 授業の最後はいつも先生が課題を講評し、具体的に指導してくださいました。 高評価の作品を見ると、次はこれを見習って、もっと自分の作品の質を高くしようなど、お互いに切磋琢磨する環境で学んだことが、今の私の力になっています。

また〈桑沢〉では、最初のアイデアの出し方から最後の納品まで、デザイナーとして行う仕事の流れを段階的に学びます。 それは今の仕事につながっていて、例えば、この作業が終わったら次は何をする、というような段取りを組むことができスムーズに仕事ができます。 また、「何日までにアイデアを提出して」と言われても、アイデアの広げ方のコツがつかめているので、すぐに対応ができます。 〈桑沢〉でデザインの基本を把握できるようになったことは、社会に出てからとても役立っています。

 <インタビュー 2021年3月>©桑沢デザイン研究所

中村 詩央合

中村さんがデザインを手がけた
CDジャケット(さだまさし『新自分風土記』など

 <インタビュー 2021年3月>©桑沢デザイン研究所

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