日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

柴田 匠矢

総合デザイン科 プロダクトデザイン専攻
2009年卒業

柴田 匠矢 / デザイナ一

柴田 匠矢

デザイナ一

  • 1982年福井県生まれ
  • 2006年成跛大学法学部卒業
  • 2013年デサントジャパン株式会社入社

スキル習得だけでなく デザインには企画や設計がある

フットウェア、スポーツシューズのデザインを担当しています。デザイナーという立場だけでなく、サンプルを開発したり、製品の売り上げ計画などにも参画しています。 〈桑沢〉ではデザインをーからみっちりと仕込まれました。入学当初はスキル以前に、「何をどうすればデザインができるのか」すらわかりませんでした。総合デザイン科の1年次に4つのジャンルのデザインすべてに触れて、「こういう世界がある」「こうすればいい」ということを理解したのは、半年以上経ってからだったのです。デザインにおいては、物事をゴールから逆算して考えなければならないと気づいたのがきっかけでした。 先生は第一線で活躍しているデザイナーでしたから、授業にはリアリティがありました。描く、つくるといったスキルを身につけるだけではなく、デザインをするためには企画があり、設計があると学んだことが現在、社会に出て活かされています。

デザインをするときは、物事をさまざまな側面から見るように意識しています。フットウェアに関しても、プロダクト、インテリア、アパレル、ビジュアルとさまざまな観点から見比べます。では、どのようにしてユーザーが買いたいと思うものにしていくか。現代のマーケティング手法では、機能や数値を根拠に優れたものだと強調する方法と、有名なプレーヤーとタイアップして、「これを履けば、あの選手のようになれるかも」というイメージをもたせてプロモートしていく手法があります。フットウェアは見た目だけではなく、ユーザーの憧れの対象として昇華させる道具であり、広告媒体でもあるのです。「憧れ」を買う。購買の動機をどうもたせるかを意識してデザインをしています。また、フットウェアはプロダクトの寿命としては短いので、リピートしてもらえるようなマーケティング的発想も、デザインに求められます。〈桑沢〉では手を動かしながらものを考えることを学びました。フットウェアという道具を企画してデザインしていくための私のベ一スは、ここにあります。人体の機能や形状は数年の単位で劇的に変わることはありません。しかし、材料は進化し、加工技術も発展しています。

私は人が身につけて使うものに一番興味があり、その分野で勝負していきたい。優れたデザインとは、人によく使ってもらえるデザイン、それは現代ではよく売れることでもあります。多くの人に受け入れられるものの中に自分の個性が活かされた製品が出てくれることが、社会で必要とされる人間だという証しかなと思うのです。

 <インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

柴田 匠矢

柴田さんがデザインしたシューズ〈UMBRO〉(スパイクタイプ「ACCERATOR」、ランニングタイプ「CROSS-TR」)

 <インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

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