日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

総合デザイン科 プロダクトデザイン専攻
2015年卒業

菅原 祥平 / デザインエンジニア

菅原 祥平

デザインエンジニア

  • 1988年山梨県生まれ
  • 2011年山梨大学工学部卒業
  • 2015年桑沢デザイン研究所卒業
  • ダイソン株式会社入社
  • 2017年Dyson Technology Limited のNPI部門に異動

「機能」と「形」〈桑沢〉で得た二つの視点

ダイソンに入社して5年目になります。最初の2年は日本で品質管理の部署にいました。そのあとイギリスのマルムズベリーという場所にある、ダイソンの研究デザイン開発(Research Design Development)拠点の仕事をするようになり、今年で3年目です。自分が所属しているのはNPI(New Product Innovation)という部署です。そこではコンセプトを考え出して、それを自分で形にしていく、という〈桑沢〉の卒業制作のような作業をします。プロトタイプを自分でつくって周囲にプレゼンテーションをするなど、市場に出していくことを目標にしながら、製品の最初のコンセプトを生み出しています。

〈桑沢〉には、大学卒業後に入りました。大学時代は工学部で機械工学を勉強していましたが、趣味で描いていた絵をネットに投稿したところ「雑誌の挿絵を描かないか」というオファーをもらったのです。プロではないので僅かな額でしたが「好きなことで報酬をもらえる」ことがとても嬉しくて、もっとイラストの勉強をしたいと思いました。ところが、いざ〈桑沢〉に入学してみると、当然のことながら周囲が揃いも揃って上手な人ばかり。「このまま絵だけを描いていては埋もれてしまう」と危機感を抱きました。

1年次の基礎デザインの勉強でプロダクトデザインの存在を知り、「この分野なら大学で学んだこととデザインのいずれも活かせるのではないか。設計とデザインの両方のスキルをもっているということは、自分の強みになる」と思いました。

デザインと機械工学を一緒にできるような会社で仕事をしたいと考えていて、出会ったのがダイソンです。「Form follows function ─ 形態は機能に従う」、形状は性能・機能と一体であるというコンセプト。二者を同じ尺度でとらえる姿勢は、持つことの満足、使うことの満足、どちらも大事な要素として疎かにしないことを意味します。これが自分のやりたいことだ!と思い定めて、2年次から3年次に進級するときに1年休学して英語習得のために語学留学しました。

卒業する年にダイソンが主催する問題解決をテーマにしたアワードに応募して、受賞したことがきっかけとなり、入社試験を受けさせてもらえることになりました。

大学を卒業したあと〈桑沢〉に入ったことで、エンジニアとデザイナーという、全く異なる二つの視点からものを見ることができるようになりました。それぞれの正義というか、譲れないものが理解できていることは大きいです。また、昼間部に通っていたのですが、一度ほかの学校を出てから〈桑沢〉に入り直した人が多い学年でしたので、周囲の「デザインを学ぶことへのモチベーション」がとても大きいことが刺激となりました。

 <インタビュー 2020年3月>©桑沢デザイン研究所

菅原 祥平

NPI部門で関わった、Dyson V8 Slimコードレス掃除機

 <インタビュー 2020年3月>©桑沢デザイン研究所

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