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羽金知美 ゼミ

[担当教員]
羽金知美
鈴木一成|本校専任教育職員

写真は面白くて難しい。

カメラのシャッターを切れば誰でも写真を撮ることができます。でも、よく撮れたと思う写真と、思っていたのとは何か違うと感じる写真が撮れることがあります。なぜでしょう? どうしたら思いに近い写真が撮れるのでしょうか? 自分の写真や人の写真をよく観察して、写真を構成するものが何なのか探ってみましょう。選択、光、主観と客観、自己と他者……。写真を通して色々な発見ができればよいと思います。

Sally Scott『 kedama Issue #4』
羽金知美(はがね・ともみ)
1972年東京都生まれ。1993年桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。1994年桑沢デザイン研究所写真研究科卒業。1997年フリーのカメラマンとして活動開始。

学生作品

学生作品「meaningful」アルバムを見返した。そこにはいつも半目の私がいた。いわゆる失敗だが、私にとっては愛おしい瞬間だ。スマートフォンの写真には上手く撮れた写真ばかりが並んでいる。なぜなら失敗した画像は消されているから。ここ2、3年で世界の概念は変わった。5年後、10年後、この写真はわたしの眼にはどう映るだろうか。

学生作品「いつもの外側」私たちが普段見ている風景の中には、認識されずに見落とされてきた景色がある。駅に行くまでにある脇道や商店街を抜けた先にある住宅街、片隅に置いてある置物。その外側に気づいた時、いつもの風景は新しい景色になる。普段見落とされてきた景色を自分の視点に落とし込むことで新しい景色を拾い上げていく。

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