日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

根本 大地

デザイン専攻科 ビジュアルデザイン専攻
2012年卒業

根本 大地 / プランナー・アートディレクター

根本 大地

プランナー・アートディレクター

  • 1985年茨城県生まれ
  • 2008年明星大学日本文化学部卒業
  • 2008年印刷会社入社
  • 2012年広告制作会社入社
  • (広告代理店出向勤務)
  • 2018年株式会社サイバーエージェント入社

〈桑沢〉で受けたバウハウス教育は、デザインの共通言語

会社のなかでは、クライアントのブランディング戦略を担当する局で働いています。あらゆるメディアを使って総合的にブランディングし、さまざまな購買層にアピールしていきます。具体的にはキャッチコピーを考え、絵も考え、全体設計いわゆるストラテジーも考える仕事です。
現代社会において、人々が情報を受け取るタッチポイント(時期・場所・方法)は多様化しています。いままでの紙メディア、駅メディア、TVCMだけにとらわれない広告活動が求められています。特に現代の若い人たちはTVよりもスマートフォンからの情報に触れることのほうが圧倒的に多くなってきているため、メインは各種SNSでの発信となります。以前のようなWebサイトのバナー広告では見てもらえませんから、いかに嫌悪感を抱かせずに自然に広告を見てもらい、それがネガティブな印象をもたれずに、ポジティブな興味関心を引き出せるかが、戦略として重要になります。
たとえばインスタグラムの場合はファッションに関心のあるユーザーが多く、ファッション商材には向いた媒体と考えられます。そこでユーザーが「シェアしたい」という気持ちになるような動画や静止画を、ユーザー側のフォーマットに沿ってつくるというわけです。

大手の広告代理店はIMC(統合型マーケティング・コミュニケーション)を重要視し、データマーケティングに力を入れています。私の勤める会社でもデジタルでの広告配信運用を見定めつつ、メディアでの垣根をつくらない、あらゆる方向からのコミュニケーションを念頭に、クライアントへの提案を行っています。デジタルだけにとどまらない新しい統合プランニングの実践や、各メディアごとに攻略法を講じたクリエイティブ制作、これらが他社との違いであり、強みといえるでしょう。
印刷会社で働いていましたが、「デザイナーになりたい」と思ったのが〈桑沢〉に入学した動機です。名刺を一生懸命考えてデザインしたとき、お客様に「いいね」と喜んでもらえました。もっと力をつけて、あの充足感と心地よさを仕事のなかで得たいという思いがデザイナーを志した根幹です。デザインや広告で世の中に貢献したい。〈桑沢〉ならそのためのスキルや考え方を身につけられると考えました。
実際に入学して感じたのは、ともにデザインを学ぶ仲間のロジックや発想や考え方が多種多様だったこと。とてもよい刺激でしたし、ひとことで「デザイン」といっても広い世界があるのだと、視野が広がりました。

広告制作に必要なスキルについていえば、ロゴをつくるようなグラフィックの部分は、訓練すればある程度はできるようになると思います。しかし一番大切で難しいのは、さまざまな視点からものごとを見る力を身につけることです。〈桑沢〉の広告の授業では、そういった多角的なものの見方を鍛えられました。
また、文字間の詰め方、グリッドを使ってのレイアウトやロゴのつくり方など、デザインに必要な基礎をしっかりと習得できたのは、とても意義のあることでした。美術系の学校では自己表現という名のもとに、どうしてもほかと違う点が重視されますが、〈桑沢〉の場合は確としたロジックがありました。
〈桑沢〉が標榜するバウハウス教育は世界的に浸透しているデザインメソッドです。だからこそ社会人になっても、デザイン界のなかでは共通の言語で話せるのではないでしょうか。
業界の第一線で活躍する講師陣に恵まれ、美大ではなかなか教わることのない実学的なスキル、つまり感覚的ではなく、実際的で「役に立つ」ものを学べるのが〈桑沢〉の強みだという気がします。
課題が多くて講評も辛口、学生のつくるものを公正に評価する「厳しさ」も、社会で活躍する人材を育てるという気概だと思いますね。

 <インタビュー 2019年3月>©桑沢デザイン研究所

 <インタビュー 2019年3月>©桑沢デザイン研究所

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