2026.08.31卒業生 KID ROSEさんの初個展「全开/Fully Open」が開催されました

夜間部ビジュアルデザイン専攻2024年卒業生で、グラフィックデザイナー/アーティストとして活動するKID ROSEさんの初個展「全开/Fully Open」が、東京 田端のWISH LESS galleryで開催されました。
2026年8月1日から23日まで開催された本展には、現役の桑沢生や卒業生をはじめ、遠方からも多くの方々が来場しました。
KID ROSEさんは、日本語、とりわけ漢字が、象形文字を起点に変化と蓄積を重ねながら形づくられてきた「過程」に関心を寄せています。
本展では、完成された文字そのものではなく、文字が生まれ形を変えていくプロセスに着目。さらに自身が生まれ育った東京・葛飾での記憶や、身近なイメージを織り交ぜながら、グラフィックを起点とした作品を発表しました。
漢字が形づくられていく過程
漢字は、目に見えるものの形を捉え、それを文字として表すところから生まれ、長い時間のなかで少しずつ形を変化させてきました。
本展では、そうした漢字の成り立ちを手がかりに、特定のものや形をそのまま描くのではなく、イメージが形へと変化していく過程を捉え、自身の表現へと発展させています。
一見すると抽象的なグラフィックに見える作品のなかには、漢字を思わせる線や輪郭が現れます。文字として認識できる部分を残しながら形を変化させ、文字とグラフィックの境界を行き来するような表現へと展開しています。

「葛飾」をフィルターに文字とイメージを捉え直す

作品の背景にあるのが、KID ROSEさん自身の出身地でもある「葛飾」です。
自身が育った土地での記憶や、日常のなかで見聞きした出来事などを一つのフィルターとして、文字の形成過程と重ね合わせながら作品を制作しています。
本展では、そうした記憶や身近なイメージをもとに、身体をモチーフとした作品なども展開されています。身の回りにあるものを独自の視点で捉え直し、グラフィックへと変換することで、文字だけにとどまらない表現へと広げています。
こうした制作のあり方は、ものの形を起点に生まれ、長い時間のなかで変化してきた象形文字への関心ともつながっています。

「全开/Fully Open」とこれからの活動
「全开/Fully Open」というタイトルには、完成形を定めず制作の過程を開いていくという本展の考え方が込められています。
今回の個展では、漢字や自身の記憶などを出発点に、制作を重ねるなかで生まれるさまざまな形やイメージが作品として展開されました。
グラフィックを起点にさまざまな領域へ活動を広げるKID ROSEさん。作品や最新の活動については、Instagramからもご覧いただけます。
Instagram @_kidrose_
【開催概要】
KID ROSE 個展「全开/Fully Open」
会期:2026年8月1日(土)〜8月23日(日)
会場:WISH LESS gallery
住所:東京都北区田端5-12-10



